更新日:2017年11月22日 16:01
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「ニコニコ超会議2」開催へ 最終赤字は約4億7千万円だったのに……

ニコニコ超会議 赤字

ニコニコ超会議の最終赤字額は約4億7千万円

 ドワンゴが2012年4月に開催したイベント『ニコニコ超会議』の最終赤字額が「4億7081万25円」であったことが、7月18日『ニコニコちょうかいぎ発表会 in ニコファーレ』にて発表された。さらに、2013年の同時期に『ニコニコ超会議2』の開催に向けて、始動していることも明かした。会場には、ドワンゴ会長・川上量生氏と同取締役・夏野剛氏が登壇し、超会議関連の発表とともに今夏開催される超会議の地域版『ニコニコ町会議 全国ツアー2012』の概要を発表した。 ◆ 想定額は1億円程度のはずが……  ニコニコ超会議は、4月28日、29日の2日間、幕張メッセを貸し切り、ニコニコ動画カルチャーのほぼ全てをリアルイベントで再現した史上最大ともいえる文化祭。当初想定されていた赤字は1億円程度だったという。想定以上の赤字について川上氏は「何にいくらかかるか分からなかった。成功するために、これも必要、あれも必要とやっているうちにこうなった」と説明。  しかし、赤字以上に得るものも大きかったという。会場来場者数9万2384人、ネット来場者数347万766人。さらに開催したメリットとして夏野氏が「メディアにあれだけとりあげられるとは思っていなかった」と語ったように、各テレビ局による取材などにより、ねらいであった「一般化」には大きく前進したといえるだろう。 ◆ 超会議2は2013年4月開催(たぶん)  これだけの赤字を出しておきながら、今回の発表会では『ニコニコ超会議2(たぶん)』開催に向けて始動したことが明かされた。プレミアム会員(月額525円)の増加についても、超会議効果はある程度はあったそうだが、それ以上にユーザーのため、一般化のために、開催は必然ということだ。夏野氏は「これで(超会議で)初めて(ニコニコ動画を)知ったという40代以上の方もたくさんいたと思う」と語っており、超会議に出展した企業からも「幕張メッセなどで開催される各展示会並の集客規模」と好評だったという。 ◆ ニコニコ町会議は全国5町の夏祭りを巡る  『ニコニコ町会議』は、超会議の「町」版として、全国各地の夏祭りに出向き、その町ならではのコンテンツを、ニコニコ生放送にて全国に配信される。7月29日の鳥取からスタートし、佐賀、北海道、福島を巡り、ラストは8月30日に東京・八丈島で開催される『離島甲子園』。ニコニコ動画ユーザーからのメールによる応募は総数4400通にもわたったという。  ニコニコカー神社による定点生配信や、超会議で好評だったコンテンツの町版、さらに地域コンテンツとして、方言レッスンや町長による地元PRなども行われる。ニコニコ動画関連では、各町で新サービス発表が行われ、ラストの東京では超会議2に関する最終報告がある。 ◆『ニコニコ町会議』開催スケジュール
ニコニコカー ニコニコ町会議

ニコニコカーが全国を巡る

7月29日(日) 鳥取県 八頭町 「きらめき祭」 8月5日(日) 佐賀県 唐津市呼子町 「水光呼子港まつり」 8月11日(土) 北海道 長万部町 「飯生神社例大祭」 8月16日(木) 福島県 三春町 「三春盆踊り」 8月30日(木) 東京都 八丈島(八丈町) 「離島甲子園」 http://www.nicovideo.jp/chokaigitour <取材・文・撮影/林健太>
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