更新日:2012年11月20日 14:15
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素人カネなし立候補者はネットを駆使せよ!

2011年4月、統一地方選挙が行われる。議員というと、ハードルが高い感じもするが、実は立候補さえすれば、ほとんど当選するとの情報を入手。ならば、立候補するまでと選挙戦の戦い方、その仕事内容に注目してみた! カネなし立候補者はネットを駆使せよ!  ’10年7月に行われた参議院議員通常選挙で、自民党から比例代表で立候補した経済評論家の三橋貴明氏。「地盤・看板・鞄」など一切の後ろ盾がないなか、なぜ突如出馬を決意したのだろうか。 「出馬のきっかけは『世間に飛び交う間違った情報を正したかったから』。日本のメディアが発信する情報は、実は非常に偏っているのに、国民の大半はその事実を知らない。私はこうしたメディアの流れを変えていきたかったんです」  結果は落選だったが、ブロガーとしても有名な三橋氏は、主にネットを使った選挙活動で、4万2246票にも及ぶ票を獲得した。 「私はネットで発言することが多いため、支持者の大半はネットユーザーです。ユーザーは全国に散らばっているので、一部の地方の支援者からだけの票で当選するのは難しい。だから全国から票を集められる比例で出馬したんです」  ならば、ネットでの選挙活動は、地方選にはやや不向きということか。だが、それを踏まえても、ネットを使った選挙活動には大きなメリットがあるという。 「選挙は非常にお金がかかるものですが、ネットを使えばコストが安く済む。例えば、後援会などで人を集めるには、場所代や交通費など諸経費がかかるけれども、ニコ動などを使えばタダ同然。実際、私もニコ生に出演したら、4200人の視聴者が来ました。また、ネットなら掲示板を使えばわざわざ場を設けずとも支援者同士が論議もできますし、個人献金なども受けやすいですよ」  この選挙活動の難点は、選挙法の関係で公示日以降はネット上の発言は一切禁止になること。ブログをはじめ、ネットでの情報発信から獲得した支援者を持つ三橋氏にとって、ネットを使えない選挙運動は非常に手痛いものだったとか。 「ネット選挙が実現に向かえば、ネットを利用した選挙活動の法の整備や規制緩和もされるはず。そうなれば一般人にとって、ネットは非常に有効な選挙活動ツールになるのではないかと思います」 【三橋貴明’69年生まれ。作家、経済評論家。参院選の記録を克明に綴った近著 『4万2246票』(小社刊)が発売中
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