嘘だらけの求人広告を出す飲食店に注意
デフレの波に揉まれ、低賃金・過剰労働・サービス過多が蔓延る外食産業。そこは、労働環境はむろん、従業員も客もド底辺という凄まじい魔境になっていた!
◆メイドバーの面接に行ったら、チ○コ舐めさせられました
求人情報誌の「明るく仲のいい職場です!」というふわっとした煽り文句にきな臭さを感じたことはないだろうか。ウソだらけの釣り文句で採用をする“ド底辺面接”の被害に遭った人もいる。特に、ガールズバーやコスプレ店で顕著なようだ。秋葉原のガールズバーの面接に行った鎌田真由子さん(仮名・27歳)は、面接後にそのまま体験入店し、いきなり衣装を買わされた。
「秋葉原のお店なので、ガールズバーと言っても、店員はみんなコスプレをするんです。求人ページには『衣装貸与』と書いてあったのに、差し出された衣装を着たら8000円を請求されました。また、その店のウリは、お客さんとアニメのアテレコをして遊べるサービスだったのですが、先輩の話では、そういったおいしい仕事をできるのは、店長のお気に入りだけ。それ以外は全員一日中ビラ配り。声優志望のコが求人ページに騙されて入ってくるようです」
それどころか、メイドバーの面接に行ったらとんでもない目に遭った女性もいた。体験入店のバイト代1万円に惹かれた宮脇真帆さん(仮名・29歳)は、体験入店希望で面接に行ったのだが――。
「向井理似のお兄さんが出てきたものの、一向に面接らしい面接は始まらず、しばらく雑談。趣味の話になったときに、みうらじゅんが好きなんです、と言ったら、『じゃあ源氏名はじゅん子さんね』となぜか源氏名を決められました。ただのメイドバーなのになぜ? と聞くと、『実はお触りとかある店なんですよね~』と言い出して。
“体験入店”とは、お兄さんのモノを舐める“体験”をする入店という意味だったんです……」
宮脇さんは、「体験入店希望で来たんでしょ?」と言われ、断りきれずに向井理風面接官のモノを舐めることに。
「舐め終わってさっさと退散したのですが、面接官がイケメンだからか、トークがうまいからか、なんとなく嫌な気持ちにはならなかったんですよね」
巧みな話術とイケメンじゃなかったら、もっと問題化していたのかも……。
取材/増山かおり 取材・文/朝井麻由美
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