震災をきっかけに[彼氏/夫]とモメた女たち
震災後、パニックを起こしたり、必要以上にビビってフラれた男たちがいる一方、醜態をさらして彼氏と疎遠になったという女子も多い。まずは、積年の疑問を晴らそうとした岩田信子さん(仮名・28歳)の話。
「今までは、彼にとって自分が本命なのか浮気なのか確信がもてなかったんです。震災後、『もし、こんなときに一人にされたら』という不安から『態度をハッキリさせてほしい』と詰め寄ったところ、見事に連絡がこなくなりました」
そりゃ、別れて正解だったかも!?震災以降、食欲に走り、いわゆる“震災太り”したという女子の声も多数。しかし、田沢美恵子さん(仮名・32歳)の場合は食ではなく酒に走ってしまったようで……。
「連夜のニュースから目が離せず、飲まずには眠れない日が続いたんです。現実から目を背けたいあまり、ついつい酒量が増えた私に、同棲中の彼からの『お前の飲み方は汚い』の一言でケンカに」
パニックになる男もイヤだが、この緊急時に冷静でいることを強要されたように感じたと田沢さんは不満をブチまける。どっちもどっち!?
また、既婚者からはこんな声も。
「3・11以降、万全の態勢を取らないと外出するのが怖くなり、ヘッドライト、水、常備薬はもとより、おろしがねも持ち歩くようにしているんです。外出中に地震が起こった場合、一番困るのが食料の確保。だけど、おろしがねさえあれば、木の根っこをおろして食べることができるじゃないですか。それなのにウチのダンナは『よっ、防災大臣!!』なんて私のことをちゃかすんです。私は家族のためを思っているのに!!」
怒り心頭のあまり、1週間ほど夫とは口をきかなかったという木下若菜さん(仮名・36歳)。だけど、木の根ありきの防災策って!? 男が女から距離を置きたくなるのは、こんな論理の飛躍を目の当たりにしたときにほかならない。
― 震災恋愛[フラれた/モテた]の境界線【4】 -
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