飲食不況の陰で急増殖 「セクシー居酒屋」
【潜入4】飲食不況の陰で急増殖 「セクシー居酒屋」
大手信用調査機関によれば、昨年の居酒屋倒産件数は過去最多。過当競争のなか、利益を出せない構造不況が浮き彫りになっている。これを打開すべく新たな集客手段として注目されているのが、ビキニやミニスカの女性店員が客を迎えるセクシー路線。しかも単なる給仕なら未成年の従事も可能であるため、積極的に女子高生の雇用を進める店まで登場しているという。土曜の夜8時、取材班は新宿の「セクシー居酒屋」を訪ねた。
◆ヘソ出し太股丸出しで酔客をあしらう
「いらっしゃいませ、こんばんは~!」と健康的なヘソと太股丸出しのミニスカ娘が座敷へと案内してくれた。客席は男ばかりで八割方埋まり、大塚愛の「さくらんぼ」の替え歌に合わせて女性店員が甲高い声で歌い、踊って盛り上がっている。「3・2・1!」の掛け声とともに、ニヤけた客の額でゆで卵を割り、サラダの上にかけている。度肝を抜かれながら着席し、メニューを見ると生ビールが580円、鶏の唐揚げが650円と、極めて良心的。この価格とサービスなら、盛況ぶりも肯けるというものだ。
とはいえ、最初のオーダーを取りに来たD子の接客態度には怪しい気配が漂う。
おすすめ料理を尋ねると、
「おすすめというか~、一番人気はシーザーサラダですね~。マラカスとタンバリン持って女のコが踊るんですよ~」
といった具合に、語尾上げ口調でなんだかおぼつかない。年齢を聞いてみれば、17歳の現役女子高生だというからさもありなんだ。一方、腰からTバック下着がのぞいていたE子は16歳で、客に呼び止められるとそのままテーブルを挟んでつきっきり。下手な客あしらいは未成年ならではだろう。
「前は大きい芸能事務所に入ってたんだけど、全然売ってくれないからやめちゃったんです。今はここで5時から10時まで時給1200円で働いてます」
結局、この調子で店員5人中、4人が女子高生であることが判明した。安価な目の保養を求める客は引きも切らず、彼女たちは高い時給を得る。セクシー居酒屋には、客と店と女子高生の共存関係があるように思えた。
― キケンな[女子高生Hビジネス]最前線に潜入【4】 ―
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