ネットの噂で大繁盛。「女子高生見学クラブ」
今、女子高生をウリにした「怪しいビジネス」がにわかに増えている。そのほとんどが一応合法だが「露出」や「密着」など未成年にあるまじき過剰なサービスを提供するアルバイトだ。今回は最新の業種に潜入し、そこに巣くう人々の生態を追った!
【潜入1】ネットの噂で大繁盛。「女子高生見学クラブ」
「女子高生」という単語に魅せられる男たちは存在するが、彼女たちとの”お遊び”は即お縄。そんなニーズと現実の溝を埋める、”ライトな女子高生風俗”があるという。事情に詳しい某風俗誌編集者が、興味深い情報を教えてくれた。
「昨年の11月から『女子高生見学クラブ』がネットで話題になっているんですが、これがヤバイ。マジックミラー越しに女子高生の生パンが覗き放題で、2時間待ちも当たり前の繁盛です」
同店のサイトを覗けば「全員生パン宣言!!」「着用している制服はもちろん本人のものです」と確信犯的に念押ししている。だが、そんな危ない業態で本物の女子高生を使えるものだろうか?
真偽を見極めるべく、本誌取材班は、さっそく横浜に急行した。
◆「警察お墨つき」の堂々たる貼り紙が
目的の雑居ビル周辺は、居酒屋や風俗店、外国人スナックが軒を連ね、ヤクザ風のいかつい高級車が行き交う。女子高生が集まるには到底似つかわしくない場所だ。
平日の午後4時。乗り心地の悪い旧式のエレベーターを降り、薄暗いビル内を粗末な看板を頼りに歩く。ドアを開けるとすぐ目の前に受付があり、茶髪の女性従業員。30平米程度のワンルームが暗幕で仕切られ、奥に制服姿の女たちがチラチラ見える。裏風俗にありがちな安普請だが、受付にはなんと所轄署の代表番号、担当警官の氏名と携帯番号が大きく貼られていた。「警察へ届け出済。隠れて商売をしているわけではない」と弁解口調なのが苦笑を誘う。
受付の女性は半開きの暗幕を閉めながら、開口一番、「すいません~。いま満席なんで、8時にまた来てもらっていいですかぁ~」と、慣れた口調で客をさばいている。落ち着いた口ぶりから年の頃は20歳程度、女子高生には思えない。手元の小さなホワイトボードにはギッシリと先客の予約時間が記入され、その数はおよそ20人。およそ4時間待ちの大繁盛である。
日も暮れた午後8時。再訪すると部屋番号と退出時間を書いた紙を渡された。暗い通路を指定の個室まで歩く。文化祭の模擬店のように大部屋を衝立で区切り、入り口をカーテンで遮蔽しただけのチープな作り。1畳程度の個室の前面には約1m四方のマジックミラーが据え付けられており、ここから大部屋を覗く寸法だ。
大部屋にはそれぞれ違う制服姿の女子高生が8人。壁にもたれてパンツ丸見えのM字開脚で「31番誰か指名して~」とアピールする積極派もいれば、寝転がって隣の女性とリップの塗りっこに興じる者もいる。あるいは、「ムカつくんだよ! 手ぇ置いただけで『やめて』とか言うんじゃねえよ!」などと口喧嘩も。また、大部屋奥に陣取る先輩格が「◯◯今日来てなくね?」と尋ねると、手前で携帯をいじっていた後輩格が「あいつフライデーに出たから辞めるって言ってましたよ」とすかさず敬語。座り位置や話しぶりなど序列があるようだ。キャンキャンと耳に響く嬌声や、授業や学校に関するリアルな会話など大人の女性が演技でカバーできる代物ではない。ここはある意味「女子高生のサファリパーク」と言えよう。
◆「店が潰れてしまう」同情を誘う経営者
同店の様子は『フライデー』でもすっぱ抜かれており、前出のように女子高生の間で若干の動揺が広がっている。これを裏付けるように個室の片隅には「ご自由にお取りください」と書かれたA4の書類の束が置かれ、同誌記者の名刺が拡大プリントされている。この記者の記事を高校のPTAが問題視しており、店が潰れそうだと危機感もあらわに客の同情を誘う文面が添えられていた。取材時のトラブルに対する意趣返しだろうが、同誌の報道姿勢はともかく、このサービスは社会的に問題だろう。記者の隣室の男性は、盗撮行為が女性にバレて男性店員から注意されていたが、店員は「ミラーに近すぎると女性側から見える。携帯を操作する際は、誤解を与えないように、距離を置いてほしい」と、非常にソフトな語り口。これでは”撮影込みのサービス”と言われても仕方がない。
さらに記者は「太鼓判を押した」とされる所轄の伊勢佐木署の担当者を直撃した。
「店の造作ができる前の確認の際に、『この辺は暴力団が多いから、みかじめなどを要求されたらすぐに連絡するように』とは言っていますが、女子高生のパンチラ営業に警察署として許可なんて出せるわけがないですよ」
と、困惑しきり。同様の問い合わせが相次いでいるらしく、店には近日中に”注意”に行く意向だという。
― キケンな[女子高生Hビジネス]最前線に潜入【1】 ―
ハッシュタグ