組閣前日、海江田万里の自虐ギャグがリングで炸裂
田中真紀子氏の文部科学大臣起用などで注目を集める野田政権の第3次内閣改造だが、改造前夜の9月30日、思わぬところで元閣僚を目撃した。
場所は「新宿FACE」というプロレスなどの興行でよく使われるイベントスペース。この日は「IWAジャパンプロレスリング」という団体が、社長である浅野起州氏の還暦を祝う大会を開催していた。着ぐるみのミミズ怪人や雪男たちとプロレスラーが闘うという、平和なイベントである。
そのイベントのオープニングに登場したのが、なんと元経済産業相の海江田万里氏。昨夏、原発事故への対応に追われる中で「私はどうでもいい」と国会で涙を流した姿が記憶に新しいが、この日は至ってにこやか。浅野社長との親好を披露し「還暦おめでとうございます」と挨拶したのち、「先ほど調べたんですが、この会場は携帯電話の電波が入りづらいんです。実は明日、組閣でして、万が一ではありますが(場内爆笑)、呼ばれた場合に『IWAジャパンでプロレスを見ていて連絡が取れなかった』ではまた問題になってしまいます(笑)。なので、途中で失礼させていただきます」と笑いを取ってリングを降り、会場のお客さんと挨拶していた。
その後、海江田氏は第1試合の「志賀賢太郎 VS パンチのおまわりさん 特別レフリー:チョコボール向井」というお笑い要素たっぷりの試合を笑顔で観戦したのち、会場を後にしていた。
さて、10月1日、野田首相は内閣改造の記者会見を行ったが、本人の予想通り(!?)、海江田氏の名前はそこにはなかった。海江田氏の今後が俄然、気になり始めた夜であった。 <取材・文/日刊SPA!編集部>
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