東京で飲んで食えば、東北の経済も活性化!
―[GW[東北支援レジャー]ガイド]―
東北出身者が経営していたり、あるいは現地の企業が出店していることも多い都内の郷土料理店。震災後、閉店を余儀なくされた店も少なくない。また、変わらず営業するお店も、「自家製肉味噌に使っていた味噌が当面入らないので、味を変えないようにしつつ、新しいものを試していく」(じゃじゃおいけん・及川憲司氏)など、震災とは無関係ではいられない。
亀戸の仙台の郷土料理店「仙台や」も、ほたてを石巻市で養殖業を営む親戚から、笹かまのすり身は、女川町のかまぼこメーカーから仕入れていたが、ともに津波の被害を受けて入手が困難に。
「ほたての養殖の再建まで3年はかかるそうです。それまで、ほかの海産物を扱いながらつないでいくと言っています。また、かまぼこメーカーさんは、稼働できるラインで製造を再開したんですが、被災者の方への無料配布を優先されていて……。でも、僕らが東北の食材を仕入れることで、現地にお金を回すことになるので、より郷土色を出していきたいと思っています」(仙台や・佐々木明男氏)
一見、迂遠なようだが、実は結構、直接的な支援になるのが、東北地方の食材を頂くこと。「最近では、わざわざ福島の『伊達鶏』を食べにきたと言ってくださるお客さんもいます」(鶏料理てん・吉元岳彦氏)なんて話もあって。東北郷土料理、ブームになるとイイね!
「じゃじゃ麺おたく」を自称する盛岡出身オーナーのこだわりの味
【元祖盛岡じゃじゃ麺専門店 じゃじゃおいけん】
盛岡3大麺のひとつ、盛岡じゃじゃ麺を東京で食せる唯一のお店。もちもち平打ちの麺に、自家製肉味噌、きゅうり、ねぎを加えて頂く。その味は深くもあっさり。ラー油や酢、おろしにんにくのトッピングで、味が変化するのも不思議な味覚体験。麺を食べ終わったら、生卵を割り入れてゆで汁を注いでもらいスープ「チータン」で〆るのが本場流。じゃじゃ麺(中盛)700円 チータン80円
東京都世田谷区上馬1-33-11 TEL:03-3418-5831
営:11時30分~14時20分LO 17時30分~22時50分LO 休:火曜
福島産の高級ブランド鶏を食す
【鶏料理 てん】
伊達鶏の特徴は、身のふくよかさと、柔らかすぎず固すぎない絶妙なバランスの歯ごたえ。おまかせコースB(5000円・予約の場合は4800円)なら、その丸焼きと手羽一本焼きに加え、伊達地方のお惣菜が楽しめる。豪快に食らいつき、口に広がる肉汁のうまみを堪能して。
東京都中央区日本橋1-4-1 コレド日本橋 4階 TEL:03-3517-5331
営:11~15時LO 17時30分~22時LO(日・祝は21時LO) 休:ビルの休館日に準じる
飼育から熟成管理まで岩手の地で育まれた肉を食らう
【格之進TOKYO】
黒毛和牛を岩手県にある直営牧場で自家配合のエサを与えて30か月以上飼育。さらに1か月かけて熟成させた肉は、うまみが凝縮。自家製のタレの味も捨てがたいが、まずは、塩こしょうやわさびで味わいたい。セットは2480円から、厚切りのロースなどが入ったコース(要予約)は3800円から。
東京都練馬区桜台1-8-3 第2伊藤ビル1階 TEL:03-3992-9629
営:17~23時LO 休:不定休 ※岩手県一関市が本店、東京には六本木店あり
仙台を代表する名物からB級グルメ・珍味がズラリ
【仙台や】
牛タンのステーキに、地元の人にはお馴染み定義山名物の「三角あぶらあげ」など。仙台で冷蔵設備業を営んできたオーナーの、「地元で食べる食材のおいしさを東京の人にも」との思いの込もったメニューがズラリ。うまみがギュッとつまったほやの付け根の塩漬け「ほやのへそ」をあてに、日高見、浦霞、伯楽星と、宮城の銘酒をチビリチビリとやるもよし。
東京都江東区亀戸5-13-2 亀戸横町内 TEL:03-5836-7274
営:17~22時30分LO 休:無休
小岩井農場唯一の直営店で頂くやさしい洋食
【小岩井フレミナール】
岩手県雫石にある小岩井農場が直営する東京唯一のレストラン。魚介類は三陸産の食材を使っていたためダメージはあったものの、農場の直接的な被害はなし。小岩井で生まれ育った牛肉や乳製品、卵を使った「頑固なシェフが作るやさしい料理」は、変わらずここにある。
住:東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング5階 TEL:03-5224-3070
営:11~15時LO 17時30分~21時LO 休:ビルの休館日に準じる ハッシュタグ