方言でスネるのは、裸で『抱いて』に匹敵する悩殺ワード
― 女子にバカ売れ[愛されマニュアル本]のスゴい中身【5】 ―
【実践テク系】
女性向け恋愛マニュアル本には、恋愛とスピリチュアル的思考が混同される「自己啓発系」のほか、より実践に寄った本もある。
「何はなくとも女の子らしいキュートな服装」(『1秒で彼を夢中にさせる本』)、「最強の恋愛色はピンク」(『愛されるお姫様になるレッスン』)などは多くの本に共通する“愛され”要素。清潔感はもちろん、「本命の相手を探すときは、胸の谷間をしっかり見せるよりも、鎖骨がさりげなく見えるくらいのスタイル」(『愛されるお姫様になるレッスン』)、2回目のデートでは「ちょっぴりセクシーなオシャレでドキッとさせたい」(『1秒で彼を夢中にさせる本』)と、ファッション指南は女性としてはマスト事項なのだろう。
基本姿勢は受け身な大和撫子で、「可愛らしい『うんうん』というあいづちを、最初の30分に普段より倍増させることで勝率がぐっと高まります」(『本当のパートナーを引き寄せる「美人の思考回路」基本のき』)と、合コンにおける振る舞いも詳述される。
「パフスリーブの姫ワンピというオシャレで決めて」、上着をクロークに預けたうえで、「お目当て君の隣の席を確保したら、寒そうに腕組み」して胸の谷間を強調、彼に上着を借りたら、「上着をさっとはおると、袖をパタパタ」させて「やっぱり男の人のジャケットって、大きいね」とつぶやくといった、戦略的ストーリーも(『1秒で彼を夢中にさせる本』)。「かわいいコじゃないと、上着を貸してもらえないのではないでしょうか?」という辛酸なめ子氏の素朴な疑問に、男はうつむくしかないが、こんなシチュエーションは、ぜひとも、経験してみたいものではある。
そのほか、「お気に入り君がいたら、移動のときつかず離れずの距離感をキープしましょう。そしてふいに袖を持って『ねぇ』」、「『もんっ!』と言ってふくれっつらは、一秒でできて、超きゅん度高し」、「ここぞというとき方言ですねるのは、裸で『抱いて』と迫るのに匹敵する、悩殺ワード!」(『1秒で彼を夢中にさせる本』)といった方法論も。
女性向け恋愛マニュアル本を手がける女性編集者は、こうした本の一般論として「本に書かれていることが、読者が再現可能かどうかは重要ポイント」と語る。しかし、彼女自身「仕事の参考にと、担当した本の内容を実際にいくつか試してはみましたが、女性経験のなさそうな男性にはウケがよく、軽い男性には『キミ、遊んでるでしょ』とカン違いされただけだった(笑)」とか。その一方で、「こういうことが自然にできる人がヨメにいけるんだと思う(笑)」という婚活本の女性ライターの意見もあった。恋愛は相手あってのこと。一筋縄ではいかないのである。
イラスト/マキサオリ
【紹介した書籍一覧】
・『1秒で彼を夢中にさせる本』(藤沢あゆみ・中経出版)
・『愛されるお姫様になるレッスン』(太田梨花・あさ出版)
・『本当のパートナーを引き寄せる「美人の思考回路」基本のき』(栫井利依・小学館)
・『大好きな彼をかならず手に入れる 恋愛の極意』(志摩純一・中経出版)
・『彼を喜ばせて、かけがえのない人になる 喜ばせハンドブック』(藤沢あゆみ&片瀬萩乃・ 中経出版)
・『1秒で彼を夢中にさせる本』(藤沢あゆみ・中経出版)
・『愛されるお姫様になるレッスン』(太田梨花・あさ出版)
・『本当のパートナーを引き寄せる「美人の思考回路」基本のき』(栫井利依・小学館)
・『大好きな彼をかならず手に入れる 恋愛の極意』(志摩純一・中経出版)
・『彼を喜ばせて、かけがえのない人になる 喜ばせハンドブック』(藤沢あゆみ&片瀬萩乃・ 中経出版)
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