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アベノミクスより米景気に便乗するほうが早い!?

’13年も幕を開け、仕事も徐々に動き始めた。そんななか、ギリシャ金融危機、アメリカ大統領選や年末の衆議院選挙など、大きな事柄が多くあった昨年を振り返りながら、’13年の世界情勢をぐっちーさんが解説する ◆今年はアメリカの景気回復に便乗し、日本の内需拡大を! (現役金融マン ぐっちーさん) 現役金融マンぐっちーさん ’12年は欧州危機にあけくれた一年でした。大体ギリシャが危ない、と言いだしてから3年間。’12年こそは何か方策を打ち出すという期待は見事に裏切られました。解決策はギリシャのユーロ離脱しかないのですが、躊躇しているうちに、打てる手がどんどん限られる、いわゆるStalemate(手詰まり)という状況だと言えますね。  そんななか、今年、ドイツが総選挙を迎えます。ドイツの世論調査などを見ているとドイツ国民の80%が、これ以上のギリシャ救済には反対。次の政権は否応なくギリシャ救済に消極的にならざるを得ません。  そしてあまり報道されていませんが、北欧の優良黒字国フィンランドも、これ以上のギリシャ救済に反対姿勢。場合によってはユーロを離脱する、と言っています。フィンランドはこの数年日本と同じような高齢化に直面、高福祉国なので財政負担も大きく、これ以上ほかの国を救済している余裕はないと考えています。  またユーロに対する依存度もドイツと違って低いため、離脱のハードルは低い。つまり、やめさせたい奴が残り、やめたら困る人材が流出してしまう、日本企業のリストラみたいな状況がユーロでは進む可能性が高いのです。こうなると残った奴はゴミばっかり、ということにもなりかねず、一刻も早い解決が望まれます。短期的に現在ユーロは反発していますが、これはあくまで一時的なもので、今年もユーロは波乱含みだと覚悟したほうがいいでしょう。 ⇒【後編】へ続く『日本の内需拡大こそ最大の課題』
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【選者】現役金融マン ぐっちーさん ウォール街で20年生きてきたノウハウをブログに執筆し、いち早くサブプライムローン問題に警鐘を鳴らしていたアルファブロガー。金融と経済を中心としたオピニオンブログ「THE GUCCI POST」(http://guccipost.jp/)を主宰している ― 今年はアメリカの景気回復に便乗し、日本の内需拡大を!【1】 ―
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