更新日:2013年02月14日 16:14
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【中国】出稼ぎ農民工たちの2012年給与明細

 今年の中国の春節(旧正月)帰省ラッシュでは、のべ34億人が移動すると報じられている。故郷へと戻る多くの人々は、内陸部出身で都市部で働く農民工と呼ばれる出稼ぎ労働者たちだ。  彼らは中国経済を下支えする労働者で、現在2億人いると言われている。貧富の格差拡大やバブルの崩壊など、中国経済の歪が日々伝えられる中、彼らの生活ぶりをうかがい知ることのできる記事が掲載された。新華社通信が春節を前に配信した記事「ある農民工の肖像」には、上海で働く様々な職業の農民工たちの収入の推移が掲載されており、現在中国の庶民の姿がリアルに映しだされている。記事に紹介されている農民工たちの“給与明細”を紹介しよう。 ●李明さん・36歳・河南省出身/職業:大工/年収:約58万円 上海に来て十数年、ずっと大工をしている。上海万博や上海中心部の大規模開発工事などに従事し、現在は1日で3000円の稼ぎを得ているという。 ⇒グラフで紹介【画像】はコチラ
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中国 ●鄒如芳さん・26歳・江蘇省出身/職業:廃品回収業/世帯年収:約100万円 上海市内の崇明島にて父母と一家で廃品回収業を行なっている。早朝からゴミ漁りをする毎日で休みもなく、ほぼ1年中働いている。しかし家族が離れることなく住めることは幸せだと感じているという。 ⇒グラフで紹介【画像】はコチラ
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中国 ●羅伝科さん・22歳・広州市出身/職業:機械工/月収:約6万円 2009年に上海に来て間もなくの頃、見習いだった彼の月収はわずか4500円だったという。その後、現在の熟練工になって給与は安定した。 ⇒グラフで紹介【画像】はコチラ
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中国 ●杜向富さん夫婦・四川省出身/職業:縫製工/世帯月収:約12万円 輸出向けアパレル工場で夫婦で働く。毎日12時間働き、休みは週に1日だけ。故郷に置いてきた2歳になる夫婦の子供は、杜さんのことを父と認識せず「叔父さん」と呼ぶという。春節が終わったら、故郷の四川省で職探しをするという。 ⇒グラフで紹介【画像】はコチラ
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中国 ●王之平さん・63歳・安徽省出身/職業:建設作業員/年収:約25万円 建設現場で雑用など単純労働を行なう。2人の息子は成人したが、貧乏なので自分が働いて家計を助けているという。2009年に上海に来た当時、1日10時間働いても日給わずか1300円ほどだったという。 ⇒グラフで紹介【画像】はコチラ
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中国 ●黎民さん・20歳・安徽省出身/職業:レストラン従業員/月収:約1万8000円 父母も農民工で、家には幼い弟が2人いる。家計を助けるために働いているという。数年後、故郷の知り合いに借金をして洗車店を開くことを計画している。 ⇒グラフで紹介【画像】はコチラ
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中国 ●劉国宝さん・43歳・河南省出身/職業:溶接工/月収:約5万7000円 2006年、彼の月収はわずか2万7000円だった。当時のある晩、妻と娘2人の一家で羊肉のスープを食べにレストランに入ったところ、一杯180円という値段を見て、あきらめて家に帰ったという。 ⇒グラフで紹介【画像】はコチラ
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中国  いかがだっただろうか。GDPが世界2位になったとはいえ、民衆の収入はまだまだ低いようだ。しかし、推移を見ると、誰も年々収入はあがっている。インフレ経済になっているとはいえ、給料がどんどん上がっていくことは彼らにとってはいいことだろう。さまざまな社会矛盾を抱える中国で、彼らのような農民工が幸せな生活を手に入れることのできる日は来るのだろうか。 <文/日刊SPA!取材班> <参照元/新華網
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