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映画初主演・乃木坂46中田花奈インタビュー「ブログは中田花奈と認知してもらえたら嬉しいです」

中田花奈

なかだかな。’94年、埼玉県生まれ。乃木坂46の七福神を経験したことも

 現在、公開中の仁同正明監督のホラー映画『デスブログ』で初の映画主演を務めた乃木坂46の中田花奈。本作は乃木坂46のメンバーが各作品で主演を務める都市伝説三部作の第二弾で、名前を書き込むとその人が不幸になるというブログを題材としている。女優として一歩を踏み出した中田花奈の思いを聞いた。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=655006 ――実際、主演作品が始まった感想は? 主演だというのがやっぱり信じられないなって。私、雑誌のポスターになったこともほとんどないのに、映画のポスターに大きく載ってるのや、映画にずっとでているのを見て不思議な気持ちになりました。 ――書き込むと人が不幸になるというブログが題材なので、パソコンを見ながらの一人芝居が多かったと思いますがどうでした? いただいた瞳という役の性格がオタク気質で私と似ている部分もあったので、実は素の部分もあったんです。でも、本当にいっぱいいっぱいで、共演者の方と話したりする余裕ともなく、同じ楽屋なのに待ち時間は一人こもって台本や演技中に言われたことの確認をしていました。 ――瞳の性格に似ているというと? そうですね。彼女もオタク気質な部分があって、私はアイドル好きなんですけど、一つのことに熱中しやすいところがあって。自分で言うのも変ですがピュアって言うか、男の人に慣れてない感じです。私もファンの方に会うことはあっても、元々学校も女子高でちゃんと男性と話すことが小学校以来なかったんです。瞳は共学だけど男性とあんまり話さないコだったと思うので、そういうところが似ていて、好きになった男のコに対する反応がやりやすかったです。そういう意味では自然体だったので、私の素が見られる作品になってると思います。 ――中田さん自身はブログだと饒舌な方ですか? 私はネット弁慶ですね。ステージに立つと緊張してうまくしゃべれなくて。映画の完成披露のときもすごく緊張しちゃって。ブログだといろいろ書けるんですけどね。瞳をやっていて彼女もブログとかのほうがちゃんと書けるタイプのコなんだとは思いました。

インタビューでも結構饒舌!?

――デスブログが実際あったらどうですか? 私、実は乃木坂のなかでブログ更新率ナンバーワンでして。ほんとによく書くので自分の身にあったら怖いですね。 ――ブログ更新率が高いことでこの役が来たんですかね? わからないですけど、ブログといえば中田花名と認知してもらえれば嬉しいですね。 ――作品のなかで徐々に精神を病んでいくという流れがあるのですが、演技は大変ではなかったですか? そうですね。とても難しくて。悩むことがあってもこんなに追い詰められたことがなくて。自分が殺されるかもしれないみたいな環境はさすがにないのですもんね。そういう演技をどうしたらいいかっていうのは課題で、監督に演技指導をお願いしたり、ストレスからくる症状の段階を調べたりして、いろんな側面から取り組んでみました。 ――具体的にどんな指導を? 感情のだし方です。最初、びっくりする演技ができなくて。台本を読んで展開がわかっているから、自然な驚きができなくなっていたんです。でも、休憩時間に急に肩とかをたたかれて「はっ」ってなって、「ほら、びっくりできるでしょ」って言われて気づけたんです。演技をやろうと思いすぎるとできなくなる。自然なときにびっくりすることで確認するという方法を教えてもらいました。 ――難しい芝居に挑んで演技力が磨かれた感じはありますか? プリンシパルという乃木坂の舞台がいままで2回あって、今度3回目があるんです。2回目のときは演技を見て評価していただくという形式だったんですが、全然結果が振るわなくて、演技がトラウマになってしまったんです。それ以来、演技の仕事はずっとしたかったんですが、なかなか言い出す自信が持てなくて。今回リハーサルもいっぱいできたし、細かく指導もしていただけたので、ちょっとは演技もうまくなったかなと思います。当然、まだ課題はありますけど。 ――将来はやはり女優が目標ですよね? 演技をしている人を見るのが好きなのでやっぱり自分もそこを目指したいです。 ――やってみたい作風とかキャラとかありますか? 私、福田雄一さんが大好きなんです。今やってるプリンシパルで、福田さんが脚本・演出をしてくれていてコメディを学んでる最中なのですが、ホラーとは逆っていう意味でもコメディをもっとやってみたいです。幅も広げられそうですしね。
乃木坂46中田花奈

作品を見て驚きの表情を確かめよう

 感情表現に今後も磨きをかけ、中田花奈が振り幅のある演技を今後見せてくれることを期待したい。 <取材・文/日刊SPA!編集部 撮影/西田周平>
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