年収減でも仕事への満足度はアップする!【異業種転職者100人アンケート】
―[[異業種に転職した人]のリアル]―
アベノミクス景気を背景に、活況を呈する転職市場。そんななか、異業種転職のケースが急増している。同業他社を渡り歩く時代はとうの昔。今やマジョリティとなった異業種転職のリアルな現状とは?
◆大半が年収減でも、仕事への満足度はアップする!
35~49歳までの異業種転職者100人にアンケートを実施したところ、転職後に「年収が増えた」人は27%だったにもかかわらず、「仕事に満足している」人は、実に57%に上るという結果になった。
⇒【調査結果の詳細】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=696131
「35歳以上にもなって異業種に転職すれば、大半の人は年収は下がってしまうのが現実。それでも仕事の満足度がアップしている人が多いのは、年を重ねるとともに満足度・幸せの価値観がお金や仕事以外にも向けられるからなのでしょう」(ジャーナリスト・佐藤留美氏)
実際、「異業種転職して、以前よりも休みの時間を多く取れるようになった」(35歳・通信販売会社)という意見も聞かれた。
仕事への満足度はもはや年収だけではないのかもしれない。
◆斜陽産業から早めの撤退を図り、新天地を求める!
異業種転職の動機を尋ねたところ、もっとも多かったのが「業界・業種に将来性がなかった」(33%)だった。自分が働いていた斜陽産業に見切りをつけ、異業種へ転職する人は意外に多い。
「49歳の上司の年収が520万円と聞いて愕然とした。今よりも業界が良くなるとは思えず、自分の年収の先が見えた」(37歳・小売)
35歳以上になれば、業界の“将来”が見えてくるもの。これが業界離れを加速させるのである。
そして、次に多いのが「ほかに転職先がなかった」(22%)だ。「転職しようにも、自分を雇ってくれる同業他社がなく、仕方なしに今の業種にした」(42歳・保険営業)という声が聞かれるが、今の転職市場では同業よりも、異業種の求人募集が多いのは事実。労働条件などを気にしなければ、転職は可能ということか。
【異業種転職の動機は?(複数回答)】
●前の業種に将来性がない<33%>
●ほかに転職先がなかった<22%>
●新しい業種への挑戦<16%>
●以前から働きたい業種<14%>
●条件のいい求人があった<13%>
●家庭の事情<7%>
●その他<12%>
【佐藤留美氏】
ジャーナリスト。人材関連会社に勤務していた経験もあり、労働・キャリア関連の記事を多数執筆。著書に『資格を取ると貧乏になります』(新潮社)、『人事が拾う履歴書、聞く面接』(扶桑社)がある
― [異業種に転職した人]のリアル【4】 ―
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