ダイハツ・ウェイクは日本一売れるクルマに確定!?
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
少し気が早いのですが、この1年を振り返るとハスラー、タントなど、当欄で軽自動車を話題にすることが多かったと存じます。そんななか、ダイハツから超弩級の軽自動車ウェイクが登場。何が超弩級かっていうと、とにかくデカい!&室内が広い! 前輪を外さずにロードバイクが2台も入るし、スノボもゴルフバッグも余裕。数年後、日本一売れているクルマの登場です
MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
◆BMWやアウディにも学んでほしい“超デカい軽”の使い勝手に脱帽!
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MJ:えっ? 俺が精魂込めて書いた試乗記事より上なの?
K:それどころか、モテ記事やエロ記事を上回っての1位でした。
MJ:グラビアン魂よりも!?
K:ユーザーの反応を見ると、「ロードを入れて遠出したいのでレンタカーに入れてほしい」、「前輪を外さず2台はスゲー」、などの熱い声ばかり。こんなにもロードバイク人口が多いのかと驚きました。
K:……。実は俺もさ、家族用の実用車は、今や自転車が積めるかどうかが最大のポイントなんよ。そんなにしょっちゅうサイクリングに行くわけじゃないんだけど、ひとつ目的ができるとそれが絶対条件になる。このクルマ、指名買いだらけじゃないの?
K:売れますかね?
MJ:売れるだろうね。ヘタすりゃ日本一になるね。
K:日本一ですか!?
MJ:今年度の上半期一番売れたクルマは、同じダイハツのタント。トヨタのアクアを上回ったんだよ! タントだって出たときは、「こんな託児所みたいにバカ広い軽、どーすんだ?」って思ったけど、それが今や日本一。数年後には、ウェイクが日本一になる!
K:一応聞きますけど、走りはどうですか。今回はターボモデルしか乗れませんでしたが。
MJ:重い。ターボ付きじゃないとたぶん激遅。
K:車重が1トン超えてますからね。
MJ:で、ターボの豪華装備グレードだと180万円。アクアと変わらない。でも今後軽は高いのがメインになるよ! 来年4月から軽自動車税が年3600円上がるから、激安モデルは当分厳しい。景気も徐々に上向いて、ますますこういうゴージャス系に流れると見たね!
【結論】
軽自動車税が上がると軽の販売は苦しくなるが、バカデカ軽で苦境を乗り切り、いずれ国内シェア50%を超えるだろう。欧米にはまたぞろ非関税障壁だと言われそうだが、こんなクルマ、日本でしか作れないので打つ手なし!
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