年収300万円“庶民派フェラーリオーナー”の素顔
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
大乗フェラーリ教開祖・清水草一および庶民派中古フェラーリ専門店コーナーストーンズが主催する「大乗フェラーリミーティング」が開催。第7回目の今年は188台のフェラーリが集結しました。超絶スーパーカーのフェラーリを駆るオーナーとはどんな人たちなのか? 代表的なオーナー様を直撃しました!
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=758176
マリオ高野=文 Text by Mario Takano
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
◆庶民派とセレブ、知られざるフェラーリオーナーの素顔とは?
“フェラーリを買えば誰もがシアワセになれる!”この教えを布教するためのイベント、大乗フェラーリミーティングの現場にて、まさに「フェラーリを買って人生ウハウハ!」を謳歌するオーナー2名様と遭遇した事実を、ご報告します!
フェラーリといえば世界の超絶大高級車。そのオーナーは、異次元の世界で暮らす雲上セレブばかりと思われがちですが、さにあらず!
実はフェラーリは、中古ならごく普通のサラリーマンや、低所得の若者でもローンを組める経済的な信用さえあれば、誰もが購入可能なクルマなのであります。実際、今回のイベントでも、庶民的なオーナーがたくさん集まりました。
そんな庶民派フェラーリオーナーの代表格が内田泰輔さん。年収300万円ほどのフツーの若者ですが、高校生の頃に、近所のオッサンが買った360モデナというフェラーリの美しさに魂を抜かれたことで、いつの日かフェラーリに乗ることを夢見たところ、弱冠25歳でいともたやすく実現。今年の春にフェラーリ348という、やや古めながらも瞬時にフェラーリだとわかるオーラを放つお買い得車を、頭金ナシの84回ローンで購入されました。車両本体は420万円で、支払いは月々4万円、ボーナス時14万円とのこと。420万円というと、新車ならせいぜいベンツのCクラスやクラウンの一番安いグレードの価格帯ですが、ちょっと目先を変えれば、誰もがビビる超絶スーパーカーが手に入るのですね!
納車後半年の感想を尋ねると、「何もかもすべてが途方もなくウルトラ最高に激烈大満足」とのこと!
昔と違い、今はフェラーリなどのスーパーカーは妙齢女子からドン引きされるといわれますが、内田さんの可愛い彼女は「最初は恥ずかしかったけど、注目されることが快感になりつつあります」とまんざらでもなさそうなご様子。残念ながら、可愛い彼女がいるのはフェラーリのおかげではなく、内田さんの資質によるものですが、二人の幸福度が、フェラーリによって大増幅されていることは間違いありません!
そんな庶民派とは、明らかに別格のセレブオーラを発散させまくってたのが、ランプ様(仮名)。458スペチアーレという、新車で3390万円もする異次元マシンを、いち早くゲットされたリアルセレブです! しかし、ランプ様は「とりあえず一番高いのを買いましたよ、ガハハハ!」的なお大尽オーナーではなく、超絶ストイック系の運転ヲタク。最上級のフェラーリを買った理由は「この世でもっとも運転技術を磨けるクルマだから」で、ただひたすら自らのドラテク向上に人生のすべてを注ぎ込む、まるでイチローのような御仁なのであります。
⇒【後編】に続く https://nikkan-spa.jp/756294
この連載の前回記事
ハッシュタグ