“駅弁女王”が選んだ世界遺産になれる「駅弁ベスト3」
文化・自然など、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、引き継がれてきた人類共通の遺産、ユネスコ世界遺産。日本でも和紙、和食、富岡製糸場などさまざまあれど、それ以外にも“俺”が声高らかにしたいオレスコ世界遺産はこんなにあった!
◆そこでしか作れない味がギュッ!<駅弁>
実はこの駅弁文化、日本独自のものなのだとか。
「台湾など一部にはありますが、全国津々浦々でさまざまな駅弁を売っているのは日本だけです」
こう語るのは、“駅弁女王”の異名を取る小林しのぶ氏だ。世界遺産候補として、まず「あなごめし」(宮島口駅)を推薦。
「素材にこだわり本当にいい穴子しか使わない。タレは明治時代の創業からつぎ足してきたものです。食べる頃にほどよくご飯にタレが染みこむよう計算されているのもいい。世界一のあなご駅弁だと思います」
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次は、昨年発売された「波の伊八弁当」(安房鴨川駅)。房総名物の伊勢海老とタコを使った駅弁だ。
「これまでも伊勢海老の駅弁はあったのですが、どれも大味で定着しなかった。ところが、この駅弁は半分に割った海老をご飯と一緒に炊きこんでいるので、海老のエキスがご飯に染みこんで抜群の味。こうした創意工夫で新しい味が生まれるのも駅弁の魅力なんです」
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最後は極寒の地・北海道は室蘭本線の母恋駅で販売されている「母恋めし」。ホッキ貝が入ったおにぎり2個と燻製たまご、燻製チーズの駅弁だ。
「ホッキ貝のエキスが染み込んだおにぎりはとてもおいしい。また、1つずつラップで個別包装されているのも特徴。食べた後は小さく丸めて持ち帰れるので、ゴミがでないんです。この“エコ”に配慮している点も素晴らしいですよね」
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【識者:小林しのぶ氏】
1年の約半分を旅先で過ごす旅行ジャーナリスト。20年以上駅弁を食べ歩くほどのエキベニストで、これまで5000個以上の駅弁を食べてきたことから“駅弁女王”の異名も
― 俺の中では重要文化財 オレスコ世界遺産【5】 ―
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