3月31日に発売されたSKE48の17thシングル「コケティッシュ渋滞中」。現在75人いるメンバーから、21人のメンバーが今回の選抜メンバーとして活動している。そのなかから、初選抜となる磯原杏華、江籠裕奈、神門沙樹の3人に選抜にかける思いを聞くとともに、選抜常連の須田亜香里もまじえ本作の魅力を語ってもらった。 ――前編に続いて曲の話もしていきたいと思うんですけど、今回の曲を最初聞いたときはどう感じました？ 磯原：曲自体はアップテンポで明るい感じだったので、覚えやすかったです。歌詞も初選抜で特別だと思ってるせいかすんなり入ってきました。 江籠：私のなかではザ・王道って感じです。歌詞も耳に残るし、「コケティッシュ渋滞中」ってインパクトのあるタイトルだし、たくさんの方に覚えてもらいたいですね。 神門：出だしから心が弾むようないいメロディーだなって思います。あと歌割りがあったのでそれが嬉しかったです。最初にもらった歌詞に私の名前がなくて……。 須田：えっ、それ選抜かどうか不安になるね。 神門：そうなんです。ひとりだけなくて、最終版でもらったときにはあって嬉しかった。 磯原：私、選抜に入ったから思ったんですけど、いままでのシングルは1番の歌詞に全員の歌割りがない曲とかもあったんです。TVサイズの歌割りにも自分の歌うとこがあってありがたやーってなりました（笑）。 神門：ありがたいですよね。 磯原：歌割りがないだけでTVのカット割りとかも変わるので良かったです。 ――今回、振り付けはSKE48の育ての親でもある牧野アンナ先生ですが。 磯原：アンナ先生は立ち上げからSKE48を見てくださっていて、今回の振りにもSKEらしさがあって嬉しかったです。あとカメラ割りとかも意識して立ち位置とかも考えてくれていて、Mステでの初披露のときもカメラマンの方にここはこのコたちを映してほしいって話をしてくれていました。 江籠：私はアンナ先生にもともとダンスレッスンを受けたことはないんですけど、初選抜の曲、SKE48としても大切な一曲にアンナ先生の振りで嬉しかったです。最近ドキュメンタリー映画でアンナ先生と初期の先輩とのレッスンを見たばっかりっていうのもあったので。 須田：映画見た後にアンナ先生の振り入れを体験するとこれかって思うよね 江籠：思いました。 ――神門さんは？ 神門：私、ドラフト候補生のときにダンス未経験のままアンナ先生のレッスンを受けていて、いきなりビシバシだったのでついていけなくて大変でした。SKE48に入ってからはあまりアンナ先生と関わることがなかったので、選抜としてあらためて指導を受けれたのは嬉しかったです。 須田：ドラフトのときはやっぱ怖いの？　 神門：怖いです。SKE48の昔のレッスンほど厳しくはなかったように思いますけど、ダンス未経験の私としては厳しかったです。ダメ、ダメってすごい言われて。 磯原：2期もあったなー、思い出しますね。うちらは会いたかった公演の前かな。めっちゃ懐かしい。延々と踊って、途中でダメって言われると端に出されて、あんたたちできてないよって言われて。 神門：そうなんですよ。 磯原：どんどん振るいに掛けられてダメなコは外されていくんだよね。 神門：そうなんですよ。最後まで踊れないんです。 磯原：いま呼ばれた人もう一回みたいな。私もダンス未経験だったから辛かったなぁ。 須田：今回の振り入れで思ったんですけど、ドキュメンタリー映画でも言ってくれた熱い言葉が、なんか今まで選抜の振り入れにきてくれた時以上に重みを感じたんですよ。先生のここはこういう風にしてほしいとか、こういう見せ方をしてほしいって注文もいっぱい言ってもらった。 磯原：やっぱあれ重みあったよね。 須田：はい、ありました。 磯原：私、選抜はじめてだったので毎回あんな感じなのかなって思ってたんですけど、やっぱり特別感あったよね。 須田：特別でした。先生も映画を見ていたので意識してたのかもしれないです。 ――最後に今回、思い出に残ったフレーズを教えてもらえますか？ 須田：SKE48はドMでいなさいってことです。映画の舞台挨拶の時の話とかぶっちゃうんですけど、どんなにつらい動きをしてもめちゃくちゃ笑顔でやりなさい、楽しそうにやりなさいって、確かにそれがSKE48だなって。つらいときこそ頑張んなきゃって、みんなで壁を乗り越えていこうっていうのが好きだからすごいグサっときましたね。 　今回のシングルはNMB48との同時発売。48グループ史上初の直接対決という壁を乗り越えてSKE48がさらなる成長を遂げることを期待したい。 ＜取材・文／ヤスオ　撮影／水野嘉之＞