350万円⇒600万円…中古ポルシェ911が「まさかっ!」の急騰。その謎に迫る
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
ポルシェ911とは、RR(リアエンジンリアドライブ)の世界的なスーパースポーツカーであります。“911”というのが車名ですが、930や964などの型式があり、カーマニアなら930と聞けば「空冷ポルシェね」と即答です。そんな空冷ポルシェ911のMT車の価格が、空前絶後の急騰中。その謎を輸入中古車評論家・伊達軍曹に聞いてみました!
MJ参謀長=文 Text by Shimizu Souichi
◆姐さん、事件です。ありふれた中古の空冷ポルシェ911が急騰しています!
MJ参謀長:軍曹、空冷ポルシェの中古車相場が、大変なことになっているそうじゃないか。
伊達軍曹:さいですね。2~3年ほど前から空冷911が海の向こうでブームでして、本国ドイツでも、最新かつ性能バリバリの水冷911よりも、’98年以前の空冷ポルシェのほうがクールじゃん、シブイぜとなり、値上がりが始まったのであります。
MJ:2~3年前というと、ちょうど日本ではアベノミクスが始まった頃だな?
軍曹:仰る通りであります。海外での空冷ポルシェブームに円安が加わりまして、青い目の業者たちの「日本には安くてグッドな空冷ポルシェがたくさんありマース!」という買いが入り、特にここ最近は急騰ぶりが激しくなっております!
MJ:相場としてはどの程度の水準であるか?
軍曹:代表的な例を申し上げますと、つい5~6年前なら350万円、サラリーマンでも無理すれば買えるレベルだった964カレラ2のMT車(’89~’93年製)が、現在は600万円前後に跳ね上がっております!
MJ:964カレラ2と言えば、私の認識としてはどうってことないありふれたポルシェだが、それが2倍になったとは驚天動地である。
軍曹:964型だけでなく、その前の930型(’74~’89年製)、そして最後の空冷ポルシェとなった993型(’93~’98年製)も、おしなべて2倍、600万円前後であります。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=854520
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