iPhoneのガラス割れ…「修理/買い替え」どっちがお得?
有償の保証サービスに入っていれば安く修理できることもあるiPhoneだが、実際は加入していない人も少なくない。部品トラブルの多くは修理のほうがお得だが、条件次第では買い替えの必要も。修理するべきか否かの基準を探った
<ガラス割れ>
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<ホームボタン>
長く使用しているうちに反応が悪くなったり、凹んだままになってしまうこともあるホームボタン。修理費用は安いものの、そこには落とし穴があるという。
「摩耗や経年劣化によるボタンの故障はだいぶ減りましたし、ボタンの修理費用も5で6980円、6は9800円程度です。ただし、問題となるのが5s以降に導入されたTouch IDの存在です。システム上の問題だと思いますが、Touch IDセンサーが搭載されたボタンは基板と直接ひも付けされているので、通常のボタン操作では問題なくても、指紋認証が使えなくなってしまいます。そのため、6以降ではOSのバージョンアップができなくなります」
指紋認証で開くことができず、バージョンアップと同時にiPhoneが文鎮化……という大事態に発展しかねないのだ。
「そのほかはスリープボタンであれ、ボリュームボタンであれ、一律同じ値段です」
新型機種を使っているなら、迷わず買い替えたほうが良さそうだ。
【あいさぽ】
iPhone修理専門店。ガラス割れ修理は、最低60分、4980円から。そのほか各種ボタン、カメラ、バッテリーの交換修理にも対応(http://www.iphone-support.jp/)
取材・文/SPA!編集部
― iPhone&PC「買い替え/修理」損得ライン ―
形状が丸みを帯びた6シリーズ発売以降、さらに急増しているというガラス割れ。修理の損得ラインを探るべく、iPhone修理業者・あいさぽの望月弘晃氏に話を聞いた。
「弊社の場合、フロントパネルの修理は5が9800円、6が1万4800円、6プラスが1万9800円になっています。新機種の場合は修理代も高くなりますが、携帯電話は使用キャリアによって年数の縛りがあるので、買い替えるよりは得ではないでしょうか」
また、ガラス割れを放置しておくと、いずれは液晶にまで破損が及ぶことになる。液晶は故障すると再利用できず、価値が下がるので、ガラス割れ修理以上の負担になってしまう。迷って放置するよりも、早めに修理するのが吉だ。
<ベゼルの歪み>
ガラス割れの原因は、ほとんどが落下などの衝撃。その場合、ダメージはベゼル(縁のフレーム部分)にまで及んでしまう。また、ポケットに入れて歪んでしまうケースもあるが、こうした歪みの修理・買い替えの基準はどこにあるのか。
「断裂してしまった場合は、そもそも修理することはできません。しかし、基板さえ傷ついていなければ、基本的に歪みやねじれは修理可能です。弊社では本体フレームの交換対応はしていないので、専用の工具を使い板金の要領で形を直す修理になりますが、料金はガラス割れと同額。悪化する前に診断させてほしいですね」
見た目は凄惨でも、修理さえ可能なら意外に安く済む場合もある。
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