若者の車離れ対策なるか!? モテない男が車をゲットする理由
ネットを見ていると、時折「若者の◯◯離れ」ということばがあらわれる。そもそもはメディアが「若者のテレビ離れ」「若者の海外旅行離れ」「若者の酒離れ」などと報じた結果、その度にネット上であれやこれやと議論されているものだが、「若者の車離れ」ということばもよく目にする。なかでもインターネット大手掲示板「2ちゃんねる」で大議論が勃発したのは、自動車評論家・徳大寺有恒氏が「女にモテる車を作れば若者の車離れは止まる」としたことについてだ。若者と思われる人たちから、
「今の時代にそんなタイプの女を引っかけてもしょうがないだろ」
「車の有無位で、女性は男性の優劣を決めるような馬鹿じゃないはずです」
「俺は車好きだが、今はもうそんな時代じゃないんだよ。必要に迫られる地方は別だが、趣味や娯楽で大金を注ぎ込む奴は減ったんだよ」
等々、手厳しい意見がずらり。なかには、「時代錯誤」とまでバッサリ言い切る人もあらわれた。しかし一方で、
「女なんて馬鹿だから車で左右されるのも間違っちゃいないだろ」
「車の所持ごときでモテるはずないと言うが、20代で車所有男と、20代で車はいらないと言う男、どっちの方が収入上に見える? どっちのほうがデートの幅増える? つまりそういう意味で車所有はモテるというより、ある一種の魅力ではないだろうか」
という意見もあり、それぞれの価値観をたたかわせたものである。
そして今年11月、トヨタが小型スポーツカー「ハチロク」を 200万円台で復活させるというニュースが報じられると、ネットでは早速「車離れの若者にアピールへ」などというタイトルでネタにされている。が、ここでは「俺マジで買うわ」「カッコいいな」と高評価。車を所有することについて、前向きな意見も多数見受けられる。車そのものが「イラナイ」のではなく、実際ちょっと欲しいと思いつつ、維持費などのことを考えると躊躇していた層が多いことのあらわれなのだろうか。
筆者もクルマを持っていないが、やはり車があると便利だよな、と思うことは確かにある。そんな折、「僕、車を持つようになって若い女性からモテるようになりました!」と言う38歳男性・田中氏(仮名)に出会った。彼の言い分はこうだ。
「いや、車離れって言ってもさ、自分が所有するにはカネかかるし、事故起こすかもしれないけど、他人の車に乗ること自体を嫌う人ってそんなにいないんじゃない?」
それって、「アッシー君」って言うんじゃ……と死語を思い浮かべたが、田中氏は「でも感謝されたら、それはそれでいいじゃん」とアッケラカンとしている。
確かに持っていないより持っていたほうが……、と心が傾きかけたものの、先立つものがない。ううむ、年末だしジャンボ宝くじでも買うか! と思いつつ、宝くじを当てるよりももう少し当たる確率が高そうな「懸賞」を検索してみると、案外やっているもの。
11月28日現在、日産はエルグランド、自動車買取などを手がけるガリバーはアルファード(トヨタ)を賞品にしたキャンペーンを展開中。しかしこれでもまだまだ当たる確率は低そうだなぁ…と弱気になっていると、「MINI クーペハンティング大作戦」なるものを発見。
大作戦とはいかに!? と調べてみると、スマホアプリの地図上に表示される「バーチャルMINI クーペ」を取り合うGPS連動型企画の「追いかけっこ」ゲーム。アプリをダウンロードしたら「バーチャルMINI クーペ」保有者の50m以内に近づき、「取る」ボタンを押せば保有権を奪い取れる仕組みだ。あとはひたすらハンターから逃げるのみ。
これなら実力にかかわるため、クジよりは確率が高そうだ! と、一気にやる気になる筆者。実際ゲームが開始するのは12月3日からで、11日までの期間、東京23区内全域が対象。11日の0時段階で「バーチャルMINI クーペ」を保有していた参加者1名が本物のMINI クーペをもらえる!というのである。
というわけで、もらえるハズ(※筆者、すっかりソノ気である)のMINIがMINI 六本木に展示中とのことで、行ってきました。車に乗っていると、いつもよりかっこいいでしょ? 当たったら誰か、乗せてあげるよ。
文/宇佐美連三
●MINI クーペ ハンティング大作戦
http://www.mini.jp/mini_coupe/campaign/
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