ユニクロで「買ってはいけない秋物・冬物」ワースト5【2015年版】
―[メンズファッションバイヤーMB]―
メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第53回目をよろしくお願いします。
「秋冬のユニクロすごいよね!」――先日、アパレル業界の人たちとこんな話題になりました。確かに、アウター類やニット類などどれも形も素材も選りすぐりのものが多く、とくに10月にはトップデザイナー「クリストフルメール」とのコラボも行い、単なるファストファッションの範疇を超えた展開に多くのアパレル業界人が驚いたものです。「え? こんなのユニクロがつくっちゃったら、ほかのブランドは終わりじゃん!」といった悲痛な叫びが関係各者から聞こえてくるほど、その衝撃は大きかったのです。
しかし、その半面、今年は「値上げ」を敢行した商品も多く、すべてがよかったというわけではありません。「秋冬のユニクロは気合いが入った商品が多かった」ことは、誰しもが認める事実ですが、なかには気合いが空回りしたアイテムも存在しています。今回は「なんでこんなのつくっちゃたの?」といった「残念アイテム」をご紹介。「買ってはいけないユニクロ 2015秋冬コレクション」をお届けします。
▼ワースト第5位
●スウェットシャツ(カモフラージュ・長袖)2490円+税
⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=994660
これ、写真のモデルに騙されてはいけません。こういったカジュアルウェアは外人モデルが着るとサマにも見えますが、童顔で胴長短足が多い日本人、とくに私のような典型的な日本人体型が着用すると「大きい子供」に見えてしまいます。とくにスウェットのようなカジュアルなアイテムは子供っぽい印象に直結するのですが、そのうえに、「迷彩」というカジュアルな柄を使って、さらには「ややルーズなシルエット」というカジュアルな形と、三拍子揃ってしまっています。これは、誰がどう着ても子供っぽく見えるアイテムといっていいでしょう。大人っぽくサマに見せるのは至難のわざ。相当な手練れでないと難しいでしょう。ダークトーンで落ち着いた迷彩は控えめでシックな色使いにも思えるのですが、切り替えデザインがややゆるめのシルエットで相殺されてしまった印象です。
スウェットを着るなら無地、シルエットが細い、切り替えなし……そういったどこかに「大人」の要素が入ったものを選ぶと合わせやすいでしょう。カジュアルづくしのスウェットを20代以上の男性が選ぶと、よほどうまく着こなさない限りは「大きい子供」になってしまうので注意が必要です。
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)
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