日本の世界文化遺産を【英語対訳】で早わかり【1】――法隆寺、姫路城、古都京都

世界文化遺産に登録決定した「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎県、熊本県)を報じる産経新聞の記事(7月1日)

世界文化遺産は国内で18件目

 
 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は、今年(2018年)6月30日、江戸時代のキリスト教禁制の中で、独自の信仰の歴史を示す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎県、熊本県)を世界文化遺産に登録すると決定した(上の産経新聞の記事を参照)。

 これで日本の世界遺産は22件となり、内訳は文化遺産が18、自然遺産が4である。

 この世界遺産は、世界では総数1092件あり、内訳は文化遺産が845、自然遺産が209、複合遺産が38である(2018年7月時点)。
 世界遺産の登録数の国別ランキングは、1位がイタリアの54件、以下、中国、スペイン、ドイツ、フランス(独仏は同数)、インド……と続き、日本は12位となる。

 日本は2013(平成25)年の「富士山」以降、6年連続の登録となっており、来年は国内最大の前方後円墳である「仁徳天皇陵古墳」(大阪府堺市)を含む「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群」(大阪府羽曳野市、藤井寺市)を文化庁が推薦しており、その帰趨が注目されている。

 また、再来年には「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、岩手、秋田)の国内推薦が決定した。この遺跡群は、縄文時代の大規模集落跡として著名な「三内丸山遺跡」(青森市、国指定特別史跡)やストーンサークルで知られる「大湯環状列石」(秋田県鹿角市、同)など17遺跡で構成されている。ただし、縄文遺跡は日本全国に数多く点在しており、北海道と北東北に絞ることの是非は議論の余地がある。とはいえ、順調にいけば登録数は確実に増えて行くことになる。

 一方、日本の神社の頂点に立つ伊勢神宮などは、自らの存在が世界文化遺産の概念とは異なり登録されるまでもないとの立場をとっている。日本の場合は、あまり登録数の多少にこだわる必要はないと言える。

 そうは言いながらも、日本人が海外旅行する際には世界遺産を目安にしているのと同様に、外国人が日本を訪れる際の一つの手がかりになっているのも事実だ。

 そこで本稿の連載では、今年1月に出版された『英語対訳で学ぶ日本』(発行=育鵬社、発売=扶桑社)の巻末に掲載されているコンパクトな【英語対訳】の「付録・日本の世界文化遺産」を転載し、読者の皆様に総復習していただければと思う。
 連載第1回目は、法隆寺、姫路城、古都京都の3つである。

国内の世界文化遺産――法隆寺、姫路城、古都京都――を英語対訳で紹介しているページ(『英語対訳で学ぶ日本』より)

法隆寺地域の仏教建造物(奈良県)

【世界最古の木造建造物】法隆寺の金堂、五重塔や法起寺の建造物は、国宝、重要文化財の指定を受けている。そのうち7世紀末から8世紀にかけてつくられた建造物は、現存する世界最古の木造建造物の一つとして高く評価された。
Buddhist Monuments in the Horyu-ji Area (Nara Pref.)
【World’s Oldest Wooden Structures】Horyu-ji’s kondo (the main hall of the temple), five-story pagoda, and Hoki-ji’s temple buildings have been designated national treasures and important cultural properties. Among these, the buildings constructed from the end of the seventh century to the eighth century are highly valued as being among the oldest existing wooden structures in the world.

姫路城(兵庫県)

【美しさと機能性を兼ねそなえた名城】16世紀後半に豊臣秀吉によって基礎が築かれ、17世紀初頭に現在の姿になった。現存する日本の城郭建築の最高傑作といわれ、城の形が優美で壁などに白い漆しっ喰くいを使っている。
Himeji-jo (Himeji Castle) (Hyogo Pref.)
【A Famous Castle Combining both Beauty and Functionality】The foundation of Himeji Castle was laid in the latter half of the sixteenth century by Toyotomi Hideyoshi, and Himeji Castle took on its present form at the beginning of the seventeenth century. Called the greatest masterpiece of existing castle construction in Japan, Himeji Castle is elegantly beautiful in form, with white plaster used on its walls and other parts of the exterior.

古都京都の文化財(京都府、滋賀県)

【平安から江戸までの歴史と文化を伝える千年の都】794年の平安京建都から明治維新後に東京に首都が移転されるまで、京都は日本の都として栄えた。自然環境と融合した建造物や景観は日本独自の精神的感性や文化を表している。
Historic Monuments of the Ancient Capital of Kyoto (Kyoto and Shiga Prefs.)
【The Thousand-Year Capital Handing Down History and Culturefrom the Heian Period to the Edo Period】Kyoto flourished as the capital of Japan from the founding of Heiankyo in 794 to the relocation of the capital to Tokyo after the Meiji Restoration. The buildings and views working in unison with the natural surroundings express Japan’s unique spiritual sense and culture.
【2】に続く(文責=育鵬社編集部M)

英語対訳で学ぶ日本 ――歴史と文化の111項目

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