中華思想なんてない。日本の視点で捉える中国史!②

産経新聞をシャットアウト

 中国の外務省から産経新聞記者が取材を断られるというニュースが報じられた。  8月30日の各社の新聞記事によると、8月29日に行われた中国王毅外相と秋葉外務次官との会談に際して、各社の代表として抽選で選ばれた2社のうちの1社として産経新聞の記者が記者会見に臨むところだった。  しかし、中国側は外務省の方針として産経新聞の記者の取材は受けられないと取材拒否を通告したのだという。  そこで、新聞やテレビからなる中国記者会は、会の合意として取材を取りやめることを決めたという経緯だ。この中国の姿勢を受けて、産機新聞は30日に「遺憾の意」を表明した。  産経新聞はかつて中国の支局を閉鎖されたことがある。中国の文化大革命の際、各社は一旦国在追放された。  しかし、中国からの台湾支局閉鎖と引き換えに中国での支局を開くことができた。その時、産経新聞は中国の要請を拒否。1967年から88年まで産経は中国に支局がおけなかった。  以後も中国は産経新聞の報道スタンスが自国にとって都合が悪いという理由からか、ことあるごとに産経新聞を「右翼新聞」と批判してきた。  逆をいえば、中国から批判されないマスコミとはいったいなんだろうという疑問がわく。文革の際に各社が追放される中、朝日新聞だけが支局を置き続けることができた事実がこの新聞のスタンスを物語っている。  つまり、現在に繋がる、中国の嫌がることはいわない。そして、仮に報道したとしても批判のトーンを弱める、扱いを小さくするなどの報道を各社が行う基はここにある。

中華思想も歴史改竄

 そもそも中国にとっては、中華思想というものが基本的な考え方だ。彼らにとっては「近代の屈辱を晴らす」という意味でも、名実ともに世界一の超大国として君臨するという「中国の夢」は絶対に実現しなければいけない国是のようなものだ。  たとえ、元がモンゴル人による征服王朝であっても、「中国4000年の歴史」と国家の継続性を主張する中国。それは、易姓革命が示すように歴史改竄が彼らの伝統で、戦後は共産党の絶対権力を駆使した歴史改竄も進行中だ。  チベット、ウィグルなど自国の人権弾圧、南シナ海の軍事基地建設による近隣諸国との摩擦、加えてAIIBの実施によって、世界にまで中国の悪影響が広がってきている。  自国中心で他国を主張は認めない、この尊大な国の振る舞いに対して、日本は距離をおくのか正々堂々と主張するのか。だが実際にはアメリカ以外一国で対峙できるはずがない。  すると日本は、とにかく友好関係の拡大という従来からの姿勢以外には手がなく、それではあまりにも情けなくないか。 参考:『中国と日本がわかる最強の中国史』八幡和郎著
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