戦力外となった[高齢プロ野球選手]の再就職先

GG佐藤(36歳・前千葉ロッテ)、小田幸平(37歳・前中日)、多田野数人(34歳・前日ハム)が語る  東京五輪の開催を5年半後に控えた今、日本社会には国際化の波が押し寄せており、価値観の多様化は進む一方だ。そんななかで「元プロ野球選手」の再就職事情はなかなか変化が見られない。引退後もコーチや解説者として野球界に直接関われるOBは、毎年わずか1割程度。保険のセールスマン、車や不動産の営業職、そして家業を継ぐことが、「元プロ」のセカンドキャリアの王道と呼ばれていたが、35歳以上となるとすんなりといかないのが実情だ。  キャリア17年の人気ベテラン選手、日本代表の重圧と対峙した男、メジャーリーグの夢舞台で活躍した男……。彼らがスポットライトを浴びたことは一度や二度ではない。選手の平均年齢が32歳、平均引退年齢が29歳と言われるプロ野球界では高齢に属する彼らのリスタートに迫った。