【チリ地震】日本まで津波が届く動きがよくわかる動画「沿岸地域の方は注意」
4月2日朝(日本時間)、チリ北部で発生した地震で、気象庁が20cm~1m程度の津波が3日朝に日本の太平洋沿岸に到達する可能性があると発表した。
ご存知だと思うが、チリでの地震による津波が日本に到達したのは過去にもある。大きなものでは1960年に起きたチリ地震だ。モーメントマグニチュードで9.5という大きな揺れは環太平洋の沿岸に津波被害をもたらした。日本沿岸にも地震発生から約22時間半後に最大で6.1mの津波が東北地方の三陸海岸沿岸などを襲い、死者142名 、負傷者855名 、建造物の被害4万6000棟という大きな被害をもたらした。
また、2010年のチリ地震でも人的被害こそなかったものの、東北地方の太平洋沿岸地域などでは漁業被害や、道路浸水などの被害が出た。
それにしてもなぜ遠く離れたチリの地震による津波で日本に大きな被害が押し寄せるのか? その理由がよくわかる動画がある。
東京大学地震研究所・佐竹健治教授による2010年のチリ中部地震での津波シミュレーション動画である。
⇒【動画】https://nikkan-spa.jp/616020
これを見ると、震源から同心円上に広がった津波が、アラスカやアリューシャン列島あたりに反射して最終的に正反対にある日本沿岸に収斂していく様子がよくわかるだろう。
気象庁予報では3日朝に到達の可能性があるとのことだが、沿岸地域にお住まいの人は十分に警戒してほしい。
※参照元:東京大学地震研究所 http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/
<文/日刊SPA!取材班>
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