アイドル現場に増える、“ドルヲタ女子”のファンになる男たち
2/24発売の週刊SPA!では、そんなアイドル現場にいる女性アイドルヲタをフィーチャー。その生態から、タイプ別「お近づきになる方法」までを検証している。アイドルも好きだけど恋愛もしたい!という男性への手引になっている他、アイドル現場の人間図鑑としても楽しめるのでご一読あれ。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
【掟ポルシェ氏】
おきてぽるしぇ●’68年生まれ。ミュージシャン、タレント、司会、文筆家等。アイドル関連の仕事も多く、アイドル曲オンリーDJ 、アイドルイベント司会や楽曲のリミックスも手がける。最新刊は、掟ポルシェ最低コラム集『出し逃げ』をインディーズ出版レーベルおおかみ書房より上梓(通販のみで受付)
アイドルの現場には、以前から「女ヲタヲタ」というものがあるそう。最初はアイドルが好きで現場に行っていたのに、気がついたら現場に来る身の回りの女のコを追いかける現象のことで、もはやそのアイドルではなく、ドルヲタ女子目当てで現場に来るヲタもいるのだとか。
「自分の推しメンが辞めても、ヲタ友だちがいる以上、現場には行きたい。そんなときにモチベーションを支えるのが女ヲタという人がごくたまにいる。2000年代前半には既にその存在を確認しています」(アイドルに造詣が深く、自身もイベント司会や楽曲のリミックスも手がける掟ポルシェ氏)
本来、アイドルを追うはずの男性ファンはなぜ女アイドルヲタに魅力を感じたのか?
その背景には男性ファンがアイドルに求めるものの世代差があるという。
「10代や20代のいわゆるピンチケ系がガチ恋(本気でアイドルに恋愛感情を抱く)系になるのは当然だと思います。世代の近い可愛いコがいたら、付き合いたいと思うのは自然なこと。ところが、30代になると、アイドルと自分がいろいろな面で不釣り合いな事に気付くためか、それが想像できなくなる。それまで恋愛対象として見ていたアイドルが、どこかで人間ではない、穢れのない神々しい存在へととらえ方が変わっていく。だから、恋愛ではなく応援するだけで十分、握手が限界って思ってる人が実は多いんですよ。今、私がよく見に行っているアイドルグループのpeach sugar snow(小学5年生のあいな、小学6年生のあん、中学1年生のももかの3人からなる山梨をPRするために結成されたアイドルユニット)も、見ている人がロリコンかっていわれると違う。疲れた心を洗い流してもらいに行ってるんだと思うんです」
なるほど30代ともなると、アイドルは救いを求めたり、癒やしを求めたりする存在へと昇華するのか……。掟氏は、そんななかでまた別の関係性をつくれるのが、女ヲタだと分析。
「アイドルには人間以上の何かを求めているけど、人間の女性との付き合いは別物として楽しいし、欲する気持ちがある。同じ趣味を持ち共通の話題がある女ヲタは、男ヲタにとって現実での関係性を思い浮かべやすい対象。こうして生まれるのが女ヲタヲタなんです」
女ヲタヲタ……。なかなかに業が深い話だが、当の女性ファンからしても「握手会で顔見知りになって飲みに行く仲になり、親密な仲に発展した人もいる」(21歳・NMB48ファン)というように、同じ趣味を持つ男性のアイドルファンに対してはかなり門戸が開放されている様子。
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