更新日:2022年07月02日 10:02
カーライフ

シエンタ vs 308GTi。退屈さ世界一のトヨタデザインがプジョーに大勝利

 が、試乗してみると、今ひとつ魂が燃えなかった。エンジンのセッティングが微妙におとなしい。速さは十分だが、エンジンがビンビン吹けるシャープさがもう一歩足りないし、サウンドもやや物足りない。乗り心地はフランス車らしくしなやかで、フツーに快適にも乗れるのはいいが、エンジンはもっと過激にレーシィに仕上げて、ゴルフRを打ち負かして欲しかった。
プジョー308GTi

308GTiに乗って、もっとも驚いたのはタコメーター(回転計)の動き。フツーは左から右に時計回り方向でメーターの針が動くのですが、逆になっています。レッドゾーンの視認性を優先したそうです(マニアックな話でスイマセン)

 もうひとつ残念なことがある。近年のプジョーはデザインがまったく中庸で、フランス車らしい一歩先を行くセンスが影を潜めている。この308はその典型。三菱車と言われても信じてしまいそうだ。姉妹ブランドであるシトロエンのデザインは頑張っているが、プジョーはまったく不振。喝である。
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シトロエンがトヨタの真似!?
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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