バカ議員が生まれる地方政治の“いびつな構造”――会社員1000人中829人が「野々村元議員を許せない」
暇なくせにカネに対する執着心だけは強い。政務活動費を私的利用した過去の報道を見ても、スポーツ観戦やポルノ雑誌の購入費、また埼玉県議では東南アジア買春ツアーをしたバカも3人いる。
「『4年間の任期中に蓄財しなければ』と1000万円近い議員報酬に手をつけず、いかに政務活動費を引き出そうかと銭勘定に明け暮れる日々です。つい先日(3月8日)にも名古屋市議会で議員報酬を800万円から1455万円に引き上げる条例が強制可決されました。『議員報酬の半減』を宣言したのは減税日本の河村たかし市長でしたが、昨年の市議選で同党の議席が半減したことで、自公民系の会派が報酬増を図る巻き返しに出た。で、それがそのまま採決されるという茶番劇が繰り広げられたわけです」
自分たちで報酬を決められるシステムが問題なのはもちろん、自らの保身のために徒党を組み、数少ない議会の時間を浪費する彼らは政治家として何をやりたいのか?
「インフラが整備されていなかった時代には地方議員の仕事も多かったのですが、今でも当時と同じ議員数、体制のままきているのがおかしい。そもそも、本気で政治に携わりたい志の高い人間ほど中央に出て行くもの。『地方に根ざしてウン十年、地域住民の味方です』なんてことを言う輩に限って、議会では質問もなく“地蔵”と化しているだけです」
まさに盗っ人に追い銭。その出所は言わずもがなだが我々の血税である。いつまでもノノちゃんの号泣映像を笑ってる場合ではなく、ぬるすぎる地方政治に監視の目を光らせるのが、今こそ我々の役目ではなかろうか。
【有馬晴海氏】
政治家の懐に飛び込むなど永田町の情報収集力に定評がある。政治研究会「隗始塾」を主宰。政策研究にも積極的に取り組む
<野々村だけじゃない! バカ地方議員の不祥事>
●‘16年2月17日……神奈川県葉山町の町議会議員、覚せい剤所持で逮捕
覚せい剤所持容疑で逮捕された葉山町の町議会議員・細川慎一被告(41)。「警察が入れた。警察は信用ならない」などと話し採尿を拒否。トロンとした目つきで挙動不審な議会での様子も動画公開された
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