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バカ議員が生まれる地方政治の“いびつな構造”――会社員1000人中829人が「野々村元議員を許せない」

 ストレスのはけ口とも鬱積した不満の爆発とも捉えられる“怒り”という感情。些細なことでついイライラし、思わず怒りを爆発させる一方で、社会悪に対して「真っ当に怒れてない」と認める人も多い。ただ知らないだけで、実際は我々の生活を脅かし搾取されている事象に対し、我々はちゃんと怒れているのだろうか。  そもそも今、我々は何に対して怒りを感じているのだろうか。4/5発売の週刊SPA!に掲載されている特集『もっと怒れ![搾取される会社員]の危機』では30~45歳男性サラリーマン1000人(既婚、子持ち)を対象に、ここ最近話題となっている事件、社会現象の“何”に怒っているのか調査した。ここでは、その結果の一部を紹介しよう。 会社員1000人中829人が「野々村元議員を許せない」と回答。ヒマだからバカ議員が生まれるという地方選挙のいびつな構造とは?

地方議会は年30回。暇な時間は銭勘定に明け暮れる日々

 35~45歳男性サラリーマン1000人(既婚、子持ち)を対象に、「ここ最近話題となった事件、社会現象の“何”に怒っているのか?」を調査したところ、実に829人が「怒ってる」と回答を集めたのが、「野々村元議員、裁判で『覚えてません』を連発して逆ギレ」。そもそもなぜこんなふざけた地方議員が生まれるのか? 「バカでも議員になれる構造上の問題」と声を荒げるのは、政治評論家の有馬晴海氏。 「昨年4月の統一地方選を見ても、全国で2割以上が無投票、つまり立候補さえすれば議員になれるという状況が起きています。地方議会は3、6、9、12月の年30日間で、能力がない人間ほど暇を持て余しています。たとえば、これは地方ではなく国会議員の話ですが、“育休不倫”の宮崎元議員が一日にLINE400通って、そんな暇な社会人、民間のどこを見渡してもいませんよ(笑)」
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暇なくせにカネに対する執着心だけは強い
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