ジャガーは英国貴族のクルマというイメージは日本だけ!それでも7年後に200万円台で買いたい中古ジャガーXE
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
ジャガーといえば、素人は高貴で高級なクルマ、と思ってしまいがちですが、最近はお安いモデルが登場し人気だとか。実は安いのにそう見えないコスパ十分なクルマ。それがイマドキのジャガーです! そんなジャガーにもディーゼルモデルが登場。値段が安い、燃料も安い、でも、高級に見える。そんなジャガー効果を検証してみました。
MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
ジャガーというブランドは、実に魅力的だ。なにしろ日本でのブランドイメージがメチャ高い。ジャガーと聞いて一般人が抱くイメージは「貴族のクルマ」。ベンツやBMWより格上だと思われている。
が、実はジャガーはベンツやBMWより若干値段が安い。もともと「ベントレーやアストンの半額で同じ性能を」というポジションを狙って生まれたブランドだ。決して根っからの貴族ではないのだ。でもイメージはモロ英国貴族。故・徳大寺有恒氏が「ジャグワー」と表記していたのも効いている。ジャグワーだと「グワッ」と高級そうに聞こえる。
これだけブランドイメージが高いのに、ジャガーの中古車は非常に安い。正確には、タタ(インドの大企業)傘下に入る前のジャガーの中古車はメチャ安い。
かつて下流自動車評論家のマリオ高野(極貧)も、ジャガーXJに乗っていた。ジャガーを乗り回すマリオを見て、周囲の者は驚きひれ伏し見る目を変えたものだが、実はそのジャガー、ヤフオクで23万円だったのである。ジャガーの意外性恐るべし。今でも先代XJなら35万円~、先々代XJなら27万円~買える。貧乏サラリーマンの貴兄も一台いかがですか? きっと周囲の見る目が激変しますよ!
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1105172
私もいつかジャガーが欲しいと熱望している。ジャガーに乗れば周囲の見る目が変わる。いずれはジャガーに乗る上品なジジイになって周囲に一目置かれたい。中古車なら安いからコスパは抜群! 真剣にそのように考えている。
が、タタ傘下に入り、天才デザイナー イアン・カラムが辣腕を振るうようになってから、ジャガーの中古車はあんまり安くなくなった。現行ジャガーXJは最安でも中古で300万円。一気に10倍だ。先代までのジャガーに乗るのは筋金入りの愛好家のみだったが、デザインが超イマドキになり信頼性も向上したことで、イケイケの起業家やオシャレ富裕層にも人気となったからである。
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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