競泳とは大違い!人気競技だと思っていたシンクロは日本選手権でもガラガラだった件
それでも入り口の扉には大会ポスターが掲出され、ココでやっていることは間違いなさそう。僕は2000円を支払って中に入ります。「金、とるのか…」という若干の違和感を覚えつつ。そして、そこには驚くべき光景が広がっていました。コレがシンクロの実態か、という…!
わずかに存在する観戦者の配置からも見えてくることがあります。この大会では、プールサイドにもっとも近いSS席、そこそこ近いS席、スタンド上段の自由席という3種類の座席があったのですが、一番密度が高いのがSS席で、一番ガラガラなのがS席という感触。自由席も大量に席は余っているものの、一部区画には人が集まっており、むしろにぎわいを見せています。身内が集うSS席、若き競技者とかスクール関係者とかが集う自由席(招待席)、普通の客を集めようと思ったがこなかったS席、こんな感じでしょうか。
意外性という意味ではこれまでに見てきた中でもトップクラスかもしれません。小谷実可子さんあたりからずっと続いてきたシンクロ栄光の歴史がありながら、人知れず穴場を守ってきたというこの感じ。シンクロに悪気はないのでしょうが、何だかダマされたような気分ですね…。
※フモフモ編集長の「今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪」第1回~の全バックナンバーはこちら
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