「”ほぼ無観客開催”の楽しみ方」東京五輪の穴場競技を7年追い続けた男の現在
~開幕編~
フモフモ編集長と申します。僕は普段、スポーツ観戦記をつづった「スポーツ見るもの語る者~フモフモコラム」というブログを運営しているスポーツ好きブロガーです。2012年のロンドン五輪の際には『自由すぎるオリンピック観戦術』なる著書を刊行するなど、知っている人は知っている(※知らない人は知らない)存在です。今回は日刊SPA!にお邪魔しまして、新たなスポーツ観戦の旅に出ることにしました。
ついに開幕を迎える東京五輪。「ほぼ無観客」という状況で行なわれることが決まり、落胆されていることも多いと思います。
当欄でも足掛け7年に渡り、「いかにして東京五輪を現地で観戦するか」を考え、穴場競技を探してまわったり、チケットがなくても観戦できるタダ競技をチェックしてきたわけですが、まさかそもそも見られなくなるとは思いもしませんでした。何だったんでしょうね、この7年!
しかし、物事にはどんなものでもポジティブな面とネガティブな面があります。
「現地で見られない」ということは「テレビでじっくりと見られる」ということ。
前向きにとらえれば、それはそれで楽しい五輪とすることはできるはず。
東京都医師会の尾崎治夫会長は、東京五輪を皆がテレビ観戦することで人流が減り、感染拡大が抑えられるということで「ステイホーム五輪」を呼び掛けています。まさにこれは、五輪開催の意義をネガティブにとらえていた人もポジティブにとらえ直すことができる逆転の発想だろうと思います。
もともと五輪・パラリンピックの開催期間にあたる59日間は、国連決議によって「オリンピック休戦」の期間と定められている「お休み」の時間です。
世界が紛争を止めて東京五輪・パラリンピックを自宅で観戦すれば、同時に感染拡大も止まる。東京五輪・パラリンピックの期間が世界の平和と安全に近づくことに寄与するのであれば、とても誇らしく素晴らしいことです。開催都市の医療現場からもお墨付きを得られ、これまで以上に意義のある五輪・パラリンピックとなることは間違いありません。
そして、「ほぼ無観客」であることによって、ある意味で楽しみやすい五輪にもなりました。当欄でもチケット争奪戦となることを念頭に、どうやって現地観戦するかを模索してきたわけですが、そういった争奪戦自体がなくなったことで、当選者の自慢も落選者の嫉妬も、遠方の人が「都民はいいなぁ」なんて疎外感を覚えることもなくなりました。
ほぼ全員が等しくテレビで観戦するステイホーム五輪は、とても平等で平和的です。選手の家族すら会場に入れないのであれば、もはや嫉妬や落胆などと言っている場合ではありません。じっと耐えているご家族の前で落ち込むわけにはいかない。一般市民はしっかりとテレビにかじりついて、楽しく応援していきましょう!
史上初「ほぼ無観客」で開催される五輪
平等で平和的な「ステイホーム五輪」
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