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競泳とは大違い!人気競技だと思っていたシンクロは日本選手権でもガラガラだった件

 そして、もうひとつ驚かされたことが。この日はチーム(4~8人でやる種目)・デュエット(2人でやる種目)のフリールーティーン予選と、フリーコンビネーション(8~10人でやる種目)の決勝が行われていました。いずれも五輪でも実施される種目。この日は日本選手権でもあり、オープン国際大会も兼ねるという位置づけだそうで、日本代表を含む国内外の強豪が集っていました。国内強豪は全部集っていたんだと思います。  しかし、そこに並ぶ名前、チームフリールティーンのエントリーリストには、「井村シンクロクラブ(A)」「井村シンクロクラブ(B)」「井村シンクロクラブ(C)」の文字。デュエットのエントリーリストにも「井村シンクロクラブ(田崎・福村・山嵜)」「井村シンクロクラブ(細川・太田)」「井村シンクロクラブ(大屋・安永)」の文字。フリーコンビネーションでももちろん「井村シンクロクラブ(A)」「井村シンクロクラブ(B)」が登場。これとは別に日本代表も井村シンクロクラブ所属選手が大半を占めており、井村、井村、井村だらけ。あんまん屋だってこんなに井村井村言わないレベルで井村がゾロゾロいます。  井村以外に目を転じても「アクラブ調布(A)」「アクラブ調布(B)」とか、「東京シンクロクラブ(A)」「東京シンクロクラブ(B)」とか同じスクールからの2チーム出場がとにかく多い。ごく一部のスクールでしかやってない感がビンビンきます。シンクロの世間的イメージというと「小谷実可子と井村のオバちゃんが足をバタバタ」というので95%くらいを占めていると思われますが、イメージだけでなく実態においても3割くらいは井村のオバちゃんでできていた。シンクロって、めっちゃくちゃ狭い世界なんですね。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1115971

応援席も井村シンクロクラブ

 そして始まった日本井村選手権。選手たちが入場すると、会場には大きな声援が飛び交います。もちろん客の声ではありません。プールサイドに用意されたスクールの仲間が立つスペースからの大きな声です。まさかテレビ中継用のハリボテではないのでしょうが、声援だけ聞いていると数千人くらいいそうな感じで一生懸命な応援が続きます。  次回、フモフモ編集長が超穴場シンクロの知られざる生観戦の魅力に迫る! nextpage
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※フモフモ編集長の「今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪」第1回~の全バックナンバーはこちら

自由すぎるオリンピック観戦術

スポーツイベントがあるごとに、世間をアッと言わせるコラムを書き続ける、スポーツ観戦ブログ『フモフモコラム』の中のひとによるオリンピック観戦本

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