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日本代表とレジェンドが集結してもガラガラ。東京五輪最強の穴場競技はシンクロで決定!?

 もちろんシンクロ界も手をこまねいているわけではありません。幕間にはシンクロレジェンドオールスターが登場し、ファンサービスを展開してくれます。シンクロスター小谷実可子さん、朝原宣治さんの奥さまとしても知られる奥野史子さん、水着タレントとしても活躍する青木愛さんなどがマイクをとって進行するクイズ大会は、大変お得感のあるものでした。いっぺんにレジェンドを見られたぞ、と。  お得感が高いぶん「コレがMAXだな…」と思わずにはいられない。ほかの穴場競技だと「メダリストがいない」とか「テレビに映らない」とか「有名元選手がいない」とか、単純に要件として足りないパターンが多いじゃないですか。「カヌーの有名元選手」と言われても誰も思いつかないみたいな感じで。しかし、シンクロは要件はもう十分に満たしている。日本最高峰の大会に日本代表とレジェンドが集結している。にも関わらずガラガラである。これは逆に、スゴイ。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1116089

小谷さんらシンクロオールスターも出てきたのだが……

 僕が観戦した翌日は、デュエットの決勝などが行なわれ、NHKによって生中継もされていました。最終日ということもあってスタンドには若干多めの観客が集っていたようです。デュエットで優勝した日本代表の乾・三井ペアはそのスタンドを見ながら「大勢のお客さんに見守られていい経験ができました」と語っていました。スタンドには十分な空席が確認できるのに、「今日はお客が多いな」と選手は感じるくらい、日常的にガラガラなのでしょう。僕の「今日は昨日よりはいるな」は、選手にとって「たくさんのお客さんに見守られて」である。  まさにこれこそ真の意味での穴場かもしれません。今まで見てきたのは、普通に人気なさそうな競技ばかりだった。しかし、シンクロは人気がありそうなのに、ない。NHKで生中継されるくらいの試合なのに人がいない。「うわ、人がいない」とコッチは驚いている状況で、選手は「今日はたくさん人がいるなぁ」と思っているくらい感覚のギャップがある。いいんじゃないでしょうか、シンクロ。美しい穴です。水着もいっぱい見られるし。  かなり有力な穴であるだけに種目も絞り込んでいきたいところ。改めて感じたのは、シンクロは人数が多いほうが断然面白いということです。足をバタバタが乱れるかどうかというミクロの勝負も、人数が多ければ多いほど難しくなるわけで、ピシッと揃ったときの美しさも映えます。そして、肝心のリフトも人数が多いほど持ち上げるパワーが増しますので、いろんな一発芸ができます。ペアなんてのは、ひとりがひとりを持ち上げるので、パワーにも高さにも限界がありますものね。  狙うならズバリ、フリーコンビネーションです。一番人数が多く、ソロのパートがあり、デュエットのパートとかあり、チームのパートがありと幕の内弁当並みに全部入りの演技が見られます。リフトも足バタも独創的で派手。シンクロという五輪っぽさに、メダル生目撃の可能性の高さも含めて、非常に有力な穴場として「シンクロ フリーコンビネーション」を認定したく思います。ぜひこのまま穴を維持して東京五輪に向かってほしいものですね。

試合後にはレジェンドが集って熊本地震への募金活動を展開

試合後にはレジェンドが集って熊本地震への募金活動を展開。この日は約24万円という結構な額を集めたそうです!  ちなみに、現場では「おひとり1000円以上でお願いします!」「1000円以上募金してくれた方にはサイン色紙をプレゼント」というご案内でした! 24万円÷1000円=240口!≒240人!
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※フモフモ編集長の「今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪」第1回~の全バックナンバーはこちら

自由すぎるオリンピック観戦術

スポーツイベントがあるごとに、世間をアッと言わせるコラムを書き続ける、スポーツ観戦ブログ『フモフモコラム』の中のひとによるオリンピック観戦本

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