日本代表とレジェンドが集結してもガラガラ。東京五輪最強の穴場競技はシンクロで決定!?
~今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪 第27回~
※前回の話…スポーツ好きブロガーのフモフモ編集長が、東京五輪でチケットが買えそうな穴場競技探訪へと出かけました。今回のターゲットはシンクロナイズドスイミング。これまでの穴場取材で培った「人気競技っぽいイメージだけど、実は穴場なんじゃないか?」というセンサーに従い、世界から強豪が集う国内屈指の大会に向かったフモフモ編集長。そこで目にしたのは、期待を上回るガラガラぶりと、井村おばさんの息のかかった選手ばかりが技を競う独特すぎる世界だった……。
シンクロというと「潜って足をバタバタというイメージ」でしょう。実際問題そういう場面が多いのですが、改めてじっくりと見ると、そこはオマケのパートというか、正直よくわかりません。すごいズレれればわかりますが、大体同じだなぁくらいにしかわからない。客側もいちいちそこで「アアァ」とか騒いだりはしません。そこそこ演者まで遠いですから、細かいことはあんまり見ていられません。
結局、シンクロ最大の見せ場はリフトです。水中に潜った人間がどんな面白いポーズで水面に姿を現し、どんな珍しい動きで飛んだり跳ねたりするか、そこが現地でわかる唯一のポイント。客席のわずかな人間も、選手が跳ぶところを待ち受け、面白い跳び方をすると拍手する。フィギュアスケートでいうジャンプと同じ感じで、リフトでどれだけわかせるかが勝負となっている模様です。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1116083
「面白一発芸大会みたいだな…」
という率直な感想はさておき、次々に独創的なリフトが出てくる時間は非常に観戦としても楽しいものがあります。水面下に沈んだ選手たちがひとつところに集まり、せり上がってくる。どんなポーズで、何をするのかという期待感と思った以上にバリエーションのある一発芸。曲想に合わせて、浮上するときに勇ましい表情を作ったりするようなことも含め、チームによって千差万別。ルールだの同調性だの一切無視しても、楽しく見られる一発芸ばかりです。
※フモフモ編集長の「今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪」第1回~の全バックナンバーはこちら
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