上原亜衣の完全引退で見た“奇跡の光景”に独占密着「わたしのことを忘れないでください」
浅草ロック座へ駆けつけた女優たちからの言葉を受け取るたび、上原亜衣の目には涙が浮かび上がっていた。続けて、波多野結衣は「泣くつもりはなかったのに、最後の公演を観てすごい感動しちゃいました。これからもずっと親友としてお家に遊びにきてね。みんなにも写真を届けます!本当にお疲れ様でした」と今後のプライベートでの付き合いを約束し、ファンを喜ばせていた。
そして、「本当に尊敬できる先輩で、現場でスタッフさんからあいちんさんの苦労話や努力話をたくさん聞きます。そんな先輩の姿を見て、これからも頑張っていきます。絶対に忘れません。今まで以上に幸せになってください」(きみと歩実)、「わたしが復活したと思ったのにあいちんが引退して、いろいろ現場で教えてくれてありがとう。またご飯行こうね、おめでとう」(尾上若葉)、「あいちん、頑張ったね。あいちんが頑張ってきた数年間は、誰にもわからないくらいつらいものもあったと思います。踊ってる姿を上から見てたけど、すっごくかわいかったし、すっごく綺麗でした。会えないのはさみしいけど、わたし友達いないからご飯誘ってね」(紗倉まな)とそれぞれ祝福の言葉を送った。
最後の挨拶となった小島みなみは、同じ事務所という繋がりから手紙を準備。「映画の撮影をしながらAVの現場をこなして、そのなかで頑張って台本を覚えてきたあいちゃんを見て度肝を抜かれました。懇親会で大阪へ行ったとき、めちゃめちゃ落ち込むことがあったわたしの話を新幹線の中でずーっと聞いてくれたよね。あの時あいちゃんがいて本当によかった。隣にいて気を遣わないし、居心地がいいの。ステージでキラキラ輝いている姿を見て、すごくうれしくなったよ。この場にいて、上原亜衣の最後の最後まで見届けることができて幸せです。これからのあいちゃんに幸せがいっぱいですように。たくさんの笑顔をありがとう。あいちゃん大好き」と締めくくり、ステージは拍手で包まれた。
そして、涙でいっぱいとなった上原亜衣が口にしたのが冒頭の言葉だ。そこでは語り尽くせない思いがあっただろう。最後には彼女がステージ上からファンのもとへ挨拶へ訪れ、一人ひとりのファンと最後の言葉を交わしていた。「たくさんの笑顔をありがとう」「新しいステージでも幸せになってね」と、彼女は素敵なプレゼントを受け取り、終始“あいちんスマイル”を見せていた。
上原亜衣の引退興行が浅草ロック座だったことには、ファンにとっても意味のあるものだったのではないだろうか。興味はあっても常連客が多く、なかなか足を踏み入れることができなかったストリップ劇場。ストリップ初体験となった観客たちは口々に「ショーとして観ていて楽しいし、感動した」「ものすごい新鮮な空間」と話し、会場をあとにしていた。今まで見たことのない景色を常にファンと一緒に歩んできたのが、上原亜衣の5年間だったのではないか――。
「上原亜衣」という偉大な存在の背中を追って、浅草ロック座での引退興行がひとつの在り方として定着するかもしれない。誰も見たことがない景色を見せてくれた上原亜衣。そんな光景をまたいつか見られる日を願っている。
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