忙しすぎるビンスの3つのアジェンダ――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第120回
試合終了後は、ジャック・タニーWWE会長が新王者フレアーにチャンピオンベルトを贈呈。場外ではホーガンとセッドが番外戦の大乱闘を展開した。このふたりの乱闘シーンはいうまでもなく“レッスルマニア8”の予告編になっていた。
この日、アンダーカードでは、ロディ・パイパーがザ・マウンティ(ジャック・ルージョー)を下しインターコンチネンタル王者となった。ちょっと意外な感じだが、パイパーにとってはこれがWWEのリングでの初めてのタイトル獲得だった。
ビンスは4・5“レッスルマニア8”(1992年4月5日=インディアナ州インディアナポリス、フージャー・ドーム)のトップカードにホーガン対セッド、フレアー対ランディ・サベージのWWE世界戦、パイパー対ブレット・ハートのIC選手権のシングルマッチ3試合をラインナップしようとしていた。
前年9月にフレアーがWCWからWWEに電撃移籍した時点では、“レッスルマニア8”のメインイベントはホーガン対フレアーの“統一世界戦”となる予定だったが、ビンスはなぜかこのカードはビッグ・ビジネスにはならないと結論づけていた。
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