SKE48・須田亜香里はなぜ人気? 前年度選抜メンバー外から神7入りした軌跡
SKE48の3期生として加入した須田。研究生から正規チームへの昇格こそ早かったが、いまは卒業、移籍してしまった同期が選抜入りを果たすなか、悔しさを感じる期間もあった。16人選抜の形になって以降は選抜に名を連ねているが、公演などで与られた当初のポジションは後列の目立たない位置。それでも彼女は、常に笑顔での全力パフォーマンスを続け、過去の総選挙のスピーチにあった「瞳の中のセンター」にしてくれるファンを増やし、少しずつ周りの評価を変えてきた。
握手会でも、ファンひとりひとりを大事にし、顔を覚え、下手な政治家より力強くぬくもりがある握手で、握手会人気も上位をキープしている。当初、母親と握手会の練習をしていたり、ダスノートと呼ばれるノートにファンのことを書き記し記録しているなどのエピソートもあり、工夫や努力を続けてきた。
そうやって総選挙選抜まで着実にステップアップしてきた彼女が、昨年は選抜落ち。2年連続ランクインし、油断したということではないだろうが、この結果は多くのファンにも衝撃を与えた。総選挙後は本人も「私にはなにもない」「どうしたらいいのかわからない」と弱音をこぼす姿を見せることもあった。それでも腐らず頑張り続けることを彼女は選んだ。
いままでも決して順風満帆ではない道のり。今年もっと悪い結果になったらどうしようという思いもあっただろう。それでも、また立ち上がる姿にファンも応えたいと思ったのかもしれない。今年、総選挙への出馬を辞退した松村香織のファンからの支援もあった、そういう声もあるがそれだけでは、神7入りは果たせなかっただろう。苦しみ迷いながらも進むしかない。愚直にひとつひとつ全力で向き合っていく彼女に、ファンも一丸となり大きな結果を手にしてみせた。
彼女の年齢は24歳。アイドルとして旬なのかと言われれば正直疑問だ。ただ、そんな常識的な考えのうえを行く存在として、アイドル界の鉄人として、これからも須田亜香里には新たなミラクルを起こしていってほしい。
取材・文・撮影/日刊SPA!編集部 写真提供/AKS
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