新番組“マンデーナイト・ロウ”放映開始――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第134回
第1回オンエア分(1月11日)のラインナップはヨコヅナ対ココ・B・ウェア、スタイナー・ブラザース(リック&スコット)対エクスキューショナーズ、ショーン・マイケルズ対マックス・ムーン(ポール・ダイヤモンド)のインターコンチネンタル選手権、アンダーテイカー対ダミアン・ディメントの全4試合。
TVマッチ第1試合終了後にはタキシード姿のビンスがリングに上がり、1・24PPV“ロイヤルランブル93”で“ヒットマン”ブレット・ハートが保持するWWE世界ヘビー級王座に挑戦するレーザー・ラモン(スコット・ホール)のプロモーション・インタビューが収録された。
この時代のビンスは“悪のオーナー”ではなくあくまでもTVアナウンサーとしての“無印キャラ”に徹し、カラー・コメンテーターのサベージはすでにセミリタイア宣言して“裏方”への転向を図っていた。ハルク・ホーガンと同世代のサベージに引退を勧告したのは、いうまでもなく製作総指揮・監督のビンスだった。
新番組“ロウ”が生中継スタイルを導入したことで連続ドラマのストーリーラインはそのスピードをいっきに加速させ、登場人物のレイアウトをドラスティックに変えた。
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