更新日:2022年07月15日 17:47
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スマートドラッグって本当に効くの? 医師や専門家からは疑問視

スマドラ愛好家が抗弁「マイナスがゼロ」の効果

 多くの医師や専門家からその効果を疑問視されるスマドラだが、ネット上の口コミには依然として「頭の回転が速くなった」「仕事の生産性が上がった」など、肯定的な証言が多い。デザイナーのK氏(33歳)も、スマドラがなければ生活が成り立たないと語る。 「テアニン、チロシン、DMAE、ビンポセチン、DHA、イチョウ葉エキスを毎日飲んでいます。それぞれ集中力や記憶力を強化したり、ドーパミンなどの脳内物質の材料になったりするサプリ。朝飲むと一日中頭のモヤが晴れ、非常に活動的になれる。実は私は以前覚醒剤中毒者で、その後遺症で通常の状態では気分が落ち込み、うまく思考もできない。一般の人をゼロとするならマイナスの状態ですが、スマドラを飲むことによってゼロになれるんです」  一方、健常な状態の会社員M氏(31歳)は、スマドラで学習能力が劇的に向上したと明かす。 「1年前にMBA留学を志したんですが、当初のTOEFLの点数は36点(120点満点)とボロボロ。そこで脳機能調整薬であるピラセタムとアーカリオン、チロシンを飲み始めると効果は絶大で、ひと目見たら英単語が頭の中に固定される感じ。集中力も凄まじく、14時間連続で勉強できたことも」  結果、M氏は1年で米トップクラスの大学院に手が届くレベルの99点を獲得。プラセボの効果も大きいだろうが……。 【大竹真一郎氏】 消化器内科医。おおたけ消化器内科クリニック院長。神戸大学医学部卒。総合内科、消化器病専門医。著書に『本当は怖い!健康診断&人間ドック』(主婦の友社)、『腸の「吸収と排出」が健康の10割』(ワニブックス)ほか 【Yu Suziki氏】 編集者、ライター、NASM(R)公認パーソナルトレーナー。あまりに不摂生な暮らしで体を壊し、一念発起で13㎏のダイエットに成功してアンチエイジングに目覚める ― 間違いだらけの“意識高い系”健康法 ―
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