スマートドラッグって本当に効くの? 医師や専門家からは疑問視
ハリウッドセレブや成功者に続けと言わんばかりに、巷には意味不明な横文字の健康法が溢れる昨今。そうした「意識高い系」健康法にハマる健康オタクたちに残念なお知らせを発表する。
スマートドラッグはもとは脳疾患の治療薬を健常者が服用することで脳の認知能力を強化し、創造性や記憶力、集中力を向上させるといわれるもの。本場アメリカではビジネスエリートの5人に1人が愛用するほどの大ブームになっており、個人輸入で日本でも簡単に手に入りユーザーも多い。
副作用がほとんどないと言われるが、おおたけ消化器内科クリニック院長の大竹真一郎氏いわく「副作用がないというのなら効果がないということと同義。しかし何らかの効果を実感している場合、確実にデメリットがあると考える必要があります」という。健常者が使用すると中毒症状を引き起こしたり、生命に危険が生じる可能性もある。
自身も散々スマドラを試してきたというアンチエイジングライターのYu Suzuki氏も、「ほとんど意味がなかった」と話す。
「価格に見合った効果を体感できたものは皆無ですね。確かに集中力が向上する場合もありますが、その効果はカフェインのそれと大差ありません。また学術的に効果を裏付ける実験が少なすぎるのも問題です」
コスパも悪い。日本で人気のスマドラといえばアーカリオンとピラセタムだが、前者は1箱60錠で約2600円、後者は1箱30錠で約1400円と日常的に服用するにはやや高い。それならば、カフェインの錠剤やコーヒーのほうがよほど頭脳が冴える効果があるといわれている。スマドラも“気分の問題”のようだ。
★一定の効果が噂されるものの、コスパも悪く実験結果もほぼなし
有効なスマドラは皆無!? カフェイン最強との声も
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