更新日:2017年11月30日 15:16
スポーツ

ビンス無罪“ステロイド裁判”エピソード06=ホーガンとザホリアン医師――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第159回

荷物 マクデビット弁護士は、ザホリアン医師にホーガンとの関係をもういちど問いただした。ザボリアン医師はこう証言した。 「わたしの記憶ちがいがあったようです。ミスター・ボレア(ホーガン)と話したのはいちどだけではありません。アトランタから電話をいただいたあと数回(電話が)ありました」 「ミスター・ボレアは、彼が使用する分のステロイドを自分で注文し、その代金は彼自身のパーソナル・チェック(個人の小切手)で支払っていました。ミスター・マクマホンやタイタン・スポーツ社が(ホーガンが注文したステロイドの代金を)支払ったことはなかったと思います」 「ミスター・ボレアのハイスクール時代の同級生でダン・ブラワーさんという方がいるのですが、その方のフロリダ州タンパの住所に(ホーガンが注文した)ステロイドを送ったこともありました。ミスター・ボレアが家を空けるときはその方が郵便物を預かってくれるとのことでした」  この証言によってホーガンもザホリアン医師のステロイド・ビジネスのクライアントのひとりであったことが明らかになった。マクデビット弁護士の質問はつづいた。 「あなたはエミリー・ファインバーグさんという女性を知らないといいましたよね」 「ええ、知りません」 「ファインバーグさんはビンスの元秘書で、あなたがタイタン・スポーツ社に電話をするといつも彼女があなたからの伝言をメモしていた」 「女性の秘書の方なら何度か電話でおはなしをしたことがあります」 「それはステロイドの注文に関して? ファインバーグさんがビンスやホーガンの代理であなたに薬物の注文をすることはありましたか?」 「それはなかったと思います」
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「ビンズはステロイドを注文したことはなかった?」
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