日本ハム・栗山監督の“愛言葉”がパを制す!? ~英樹の異常な愛情~
―[村橋ゴロー]―
首位・福岡ソフトバンクホークスをゲーム差なしで追う北海道日本ハムファイターズ。今夜から行われる2連戦は、まさに今年のパリーグ覇者を決める天王山となりそうだ。王者ホークスをここまで追い詰め、今年のパ・リーグを盛り上げたのは間違いなくファイターズだろう。
そこで筆者が注目したいのが、栗山英樹監督の“言葉”である。自身の著書『伝える。』のサブタイトルに、
“言葉より強い武器はない”
とある通り、監督は非常に言葉を大事にされる方。それは12球団の監督を見渡しても群を抜いており、そしてそれは、ときに強烈だ。野球と自軍の選手を心底愛し放たれる言葉に、僕らファンはいつも驚かされる。
栗山政権となって5年間、優勝を含むAクラスが4回、今年も優勝に手がかかっている。チームの黄金期ともいえるいま、その根底には監督の言葉があるのでは? 今回は栗山語録を紹介しつつ、ファイターズの強さとの関連を探ってみたい。
まず超大型ルーキー、大谷翔平が入団したときのこと。メジャー挑戦を翻意させて入団にこぎつけたとあって、栗山監督の大谷への思い入れは半端ではなかった。
「大谷くんは本当にかわいい。
食べちゃいたい」
有り余る投打の才能だけでなく、その容姿にすら惚れ抜く。それが栗山スタイルなのだ。何せ「食べちゃいたい」んだから。愛は、チームのもうひとりの要・中田翔に対しても向けられた。
「ぼくは中田翔よりも、
よっぽど中田翔の凄さを知っている
つもりだし、
愛してる」
♪Can you cereblate~と安室奈美恵の歌声が脳内から聞こえてきそうだが、中田も指揮官からこれほど信頼されたら意気に感じるだろう。事実、栗山監督は就任以来ずっと中田を4番に据え続け、中田も打点王のタイトルを獲り、それに応えている。
しかし愛情が強ければ強いほど、要求するものは高くなる。栗山監督は大谷を滅多に誉めることもなく、逆に「バカやろう」と叱咤している。しかし、栗山監督は、大谷のあるプレイを絶賛したことがあった。そのあるプレイとは、164キロを出したときでもなくホームランを打ったときでもなく、ある走塁についてだった。そのシーンについて記者から質問が及ぶと、
「あれに関しては、
誉めてるわけではないけど……
誉めてるわけじゃないよ!」
まるでダチョウ倶楽部の「押すなよ!押すなよ!」方式の逆説的絶賛!
そんな愛は、自チームの選手だけにとどまらない。ターゲットは西武の岸。
「岸は凄い投手。スーパー岸。勝ち負け関係なく、ウチが打ってるイメージがないから。
オレは岸が好きだ!!」
突然の告白におののいたのか、その日のファイターズ戦で、岸は6回2失点で負け投手に。他球団の選手にとって、栗山監督の愛は少し重すぎたのかもしれない。
1
2
|
|
『伝える。』 監督・栗山英樹を作り上げた言葉たち
|
|
|
『俺たち妊活部―「パパになりたい!」男たち101人の本音』 借金まみれのどん底ライターが妻と挑んだ、涙と笑いの妊活記録
|
この連載の前回記事
【関連キーワードから記事を探す】
大谷翔平、山本由伸……日本出身選手のMLB進出はなぜ続くのか? 実力以上に「人気」や「知名度」が報酬に響くスポーツの市場構造
公開プロポーズが「地獄の思い出」に…辱めを受けた25歳女性が語る“逃げ場なし”の悲劇
左打者9人揃えた中日…藤浪晋太郎「史上最大級の“抑止力”」が話題。「好きなだけ嫌がって」発言でライバル球団の対策は
セ・リーグ「DH制」導入で“MLBに追随”の動き加速…3年前“両リーグDH導入”でMLBにもたらした劇的変化とは
セ・パ交流戦で7~12位を独占したセ・リーグ。広島カープの市民性は“変わらなさ”の象徴か、革新の息吹か
イチローが引退会見で語り尽くせなかったこと
45歳で選手復帰、イチローの名言10選「感情を抑えること。出したら自分が壊れるだけ」
元・巨人のキャプラー監督に“人身売買”疑惑。FBIがドジャース他の“選手買い”を捜査
大谷翔平の命運は?「トミー・ジョン手術」を受けた日本人投手たちのその後
「イチローに興味ない」発言をNHKで晒された林修先生の受難
“札幌ドーム時代”の収益とは雲泥の差が…野球の試合がない日でも「エスコンフィールド」に人が集まる“明確な理由”
日ハム本拠地・エスコンフィールドに漂う“暗雲”。北海道ならではの「避けては通れない課題」が
北海道日ハム“新球場の大混雑”は本当か。記者が自腹で検証してみた
日本ハムの球団運営を2軍から支えていた斎藤佑樹。その驚くべき功績をデータで読み解く
吉田輝星、プロ初ブルペンに課題見つける …「あきたこまち不足」かも!? /キャンプレポ・2日目
WBCで大谷翔平の「投手起用」は不可能なのか?ロバーツ監督が「DH専念」を望む本当の理由
「ドジャースは大谷がいなくても」…大谷翔平“満票MVP”に異議あり?二冠シュワーバーに「5位票」投じた記者に批判も
ドジャース3連覇のカギを握るのは佐々木朗希?「第二のリベラ」待望論が過熱しているワケ
大谷翔平、山本由伸……日本出身選手のMLB進出はなぜ続くのか? 実力以上に「人気」や「知名度」が報酬に響くスポーツの市場構造
“ロバーツ采配”に批判続出…ドジャース連敗の裏に潜む「延長18回勝利の代償」と「圧倒的な捕手力の差」
この記者は、他にもこんな記事を書いています





