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“文春砲”連発の週刊文春・スズキ記者を直撃!スクープの舞台裏を明かす「清原軍団に囲まれて…」

――取材のなかで、怖かった経験をしたことは?

スズキ記者:取材でコワモテの人にからまれることは、よくありますが。話が通じない、突然何やりだすかわからない薬物中毒者が一番恐怖です。これは僕が担当したものではないですが、別のエース記者がやっていた清原の取材で、彼が銀座の高級クラブで飲んでいるとの話がはいり、張り込みを自分のチームが手伝いました。そしたら銀座の店前にあった若手の張り込み車両に清原が気づいて、「お前、とにかく写真を消せ!」みたいな感じで、ものすごい勢いで強面の人たちとドアを開けて取り囲むんです。「おまえ、何なんだよ。ここは防犯カメラが写ってるところだから、カメラのないところまで行こうぜ」って。

 それで「いや、それはちょっとできません」と若手も言い返したのですが、なかなか折れない。しまいには「おまえ、ちょっと俺に触れるのか?」と、自分から若手の人指し指に体を当ててきて、急に地べたに転がりこんで「なんだ、こいつ! 俺に手を上げたぞ。俺、スポーツ選手なんだよ。お巡りさんを呼ぶからな」と叫びだして、もうムチャクチャでした(笑)。

――そもそも、週刊文春のスクープが“文春砲”と呼ばれるようになった由来は?

スズキ記者:「文春砲」って、もともと何だったかと言うと、AKB48のスキャンダルが発端なんです。そこは僕が担当していたんですが、気づいたら「文春砲」という言葉が、ネット用語としてファンの中から出てきた。もともと僕は事件の記者をやっていて、当時はずっと殺人事件を担当していました。芸能担当ではなかったから、なぜか変なところが熱くて、「じゃあ、やってやるか」という気持ちになって、それで担当することになった。

 そうしたら、やっぱり他の雑誌がやらないことへの支持があったんです。写真週刊誌の場合はお家芸が必ずあるから、そこと対抗しようとは思ってなくて、「写真週刊誌がやらないことをやろう」というきっかけで始めました。

――10月1日には映画『SCOOP!』が公開され、スクープ記者への注目が高まっています。

スズキ記者:取材の手法やノウハウで言うと、『SCOOP!』で描かれていることは「営業妨害です」と言いたいくらいリアルに表現されていますね。もちろん、決定的瞬間を撮るために花火を打ち上げたりはしませんよ(笑)。ただ、スクープが持つ破壊力というのは、絶対にあると思います。文春の場合だと、年明けのスクープから始まり、それが「完売」という結果にもつながっていると思うんです。

 スクープというのは、それが社会的に意味があることもあると思います。何か警鐘を鳴らしたかったくらいのことから始めても、取材を進めたら別のところからも話が入ってきて、ネタがネタを呼んでいく。ひとつのネタをやっていたら別のネタが入ってきて、たまたま繋がったということも最近もありました。

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スクープ記者ならではの「あるある」はありますか?

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週刊SCOOP! 10月30日号

映画の中だけの架空の写真週刊誌


SCOOP!

『バクマン。』の大根仁監督・脚本、福山雅治主演によるカメラマンと記者の物語。





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