スルーしがちな「バナー広告のエロ漫画」を真面目に熟読してみた
◆画力の高さとエピソードの豊富さがgood
●「もしも近所にHなサービスをしてくれる銭湯があったら」ひぐま屋・作
そのタイトル通り、「こんな銭湯があったら良いなあ」という作者のファンタジックな想像力が、そのまま表現されている漫画&CG集。
ふんどし姿の女店主が体を洗ってくれる上に、挿入まで発展できる銭湯を舞台にしている。これはもはや単なるソープなのでは?と誰もが思うが、脱力指向の日常成分がミックスしたウェルメイド作品で、柔らかさと弾力を兼ね備えた女性キャラの肉感を余すことなく描き出す作者の筆力には脱帽。オッパイの描線など熱気と色気がムンムンと伝わってくるタッチに、勃起を禁じ得ない。
本作はCGイラスト集を含む3話で構成されており、女店主との絡みのほか、従業員である金髪ハーフ娘のバージョンや、少年従業員が女湯で同様のサービスを行う“おねショタ系”のエピソードも収録。しかしミニマルな舞台設定上、従業員達の奮闘に応えるためにも、ハーレム・逆ハーレムプレイは必須だったようにも思う。
◆天文学的あり得なさが逆によい
●「女の子が落ちた先は俺の息子の先っぽでした」鳩こんろ・作
主人公はボロアパートに住むフリーター。オナニー中、上の階の床が抜けて女優志望の住人がタンクトップにショートパンツ姿で落ちてきて、その子のアソコに偶然挿入してしまうという、悪ふざけとしか言いようのない冒頭から、若い美人大家さんも巻き込んで、なんとも羨ましいエロエロなピタゴラスイッチが発動していく。
あり得ないにあり得ないが重なった天文学的奇跡のストーリー、ボロアバートの和室というシチュエーションにはグッとくるものがあるだろう。
エロ漫画やAVでは女性が壁などにハマって動けなるトリッキーな作品はすでに多くあるが、本作ではキッカケのギミックとして用いられているだけで、メインのプレイ自体はわりかしオーソドックスだった。
だが、現行アニメのようなポップな絵柄で女の子が可愛いく、大家さんと女優志望娘とのキャラの対比も良い。
【総評】
そもそも「スマホのバナー広告に出てくるエロ漫画」と一括りで語りがちだが、いざ中身を覗いてみると、その多様性、マニアックさを痛感する調査だっだと言える。興味を持った読者はぜひ一冊ポチリとしてみてはどうだろう。<取材・文/日刊SPA!取材班>
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