スルーしがちな「バナー広告のエロ漫画」を真面目に熟読してみた
◆男なら誰しも憧れるハーレム体験
●「終末のハーレム」LINK/宵野コタロー・作
難病でコールドスリープについた主人公が、パンデミックによって99.9%の男が死滅し50億人の女性が生きる世界で目覚めるという、男なら誰しも一度は妄想するトラディショナルなシチュエーションを、稀代の絵師が乳首描写も含むギリギリアウトなセクシー作画で視覚化。
序盤から飛ばしまくりのドリーム展開がアツい。女性キャラはモブまで美人なうえ、一人残らず発情しており、「男…男よ…っ男がいる…っ」とゾンビの如く襲ってくるシーンも。
設定が設定なだけに、そんな浅はかで定石通りの痴女言動にもつい声援を送りたくなるし、納得感があるが反面、両想いの幼なじみに操を立て続ける主人公へ感情移入が全くできず、度重なる寸止め描写にイライラとムラムラが募ったのもまた事実。
人類救済という究極の大義名分を背負いセックスできる世界観とサスペンスシナリオにのめり込める。ヌケるというより溜まる作品だ。
◆クドいほどの陵辱シーンに馴染めるか!?
●「八尺八話~異形怪奇譚」叙火・作
八尺様などネットで話題になったオカルトホラーをアクロバティックにアレンジ。エロス色を前面に押し出し過剰気味な筆致で再現し、オムニバス形式でストーリーが展開される。
ジャンル的にはグロ、微リョナ、触手といった具合でレディコミのようなマゾヒスティックな描写が多い。直接的なグロテスク表現はそこまでないものの、作品全体を覆うダークな色調と緊張感、後味の悪さが絶妙なバランス感覚で、クドいほどキレキレな淫虐シーンと非常によくハマっている。
収録されている全8話の中で特に興味深かったのは第2話「ヤマノケ」。常軌を逸した絶頂スカルファックプレイが、なんとも脳裏に焼き付いた。
男キャラが女妖怪に快楽のどん底まで突き落とされるパターンも◯。映像化も決定し11月25日に発売されるもよう。
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