カーライフ

自動運転車とは何なのか? 技術だけでは実現しない自動運転社会への高い壁

 では、実際に乗ってみた新型セレナはどうだったか? ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1216502

ミニバンで自動運転化を試みたことには大いなる意義があると思います。実際、 自動運転ができなくても、新型セレナは非常に実用的なクルマ。新型セレナだ けどオプションのプロパイロットなし(つまり自動運転なし)もありです

 高速道路を走らせ「プロパイロット」を使ってみると、新型Eクラスよりもアクセルやブレーキの制御は緩やかで、時にもどかしく、終始ピクピクしながら制御を行うステアリング操作も少々心許なかった。  前出の技術者によれば、「新型セレナでは、制御をマイルドにしています。これはドライバーに過信を抱かせないためです」だとか。これも意図的な演出だという。  ’20年に向けて、ドライバーとの親和性を鑑みながら、段階的に制御や技術レベルを高めるのが狙いだ。  確かに我々一般ドライバーにとってみても、これまで手動運転だったものが、いきなり完全自動運転に切り替えます、というのは無理がある。手動と自動の間を埋める期間や訓練は必要だろう。  そもそも自動運転社会を実現するためには、クルマだけでなく道路とクルマや、クルマ同士の通信技術の拡充がなければ成り立たない。保険制度にしてもそうだ。技術の昇華だけでは自動運転社会はやってこない。

(価格が違いますが)自動運転だけで考えれば新型セレナは新型Eクラスに及びません。しかし新型セレナは発売約1か月で2万784台を受注。7割がプロパイロットを装着しているそうです

【結論】 自動運転社会実現のために、段階的に制御や技術レベルを高めることは、「人と機械の協調運転」と言い換えることもできる。技術だけが独り歩きしても、自動運転社会は実現しない。人も自動運転になれる必要がある
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