“ロイヤルランブル”ショーン・マイケルズV2――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第209回(1996年編)
リング上に最後の最後まで生き残ったのはショーン、ディーゼル、カマ、デイビーボーイの4選手。ショーンがクローズラインでデイビーボーイを場外に落とし(58分32秒)、ディーゼルがカマを“顔面つかみ”の体勢から場外に落とした直後(58分45秒)、ショーンが十八番スウィート・チン・ミュージックをディーゼルのアゴにヒットさせた。
ディーゼルの2メートル超の巨体が場外に落下していった瞬間、ショーンの“ロイヤルランブル”優勝が決まった(58分49秒)。試合終了後のショーンとディーゼルのリング中央でのにらみ合い――ショーン派閥クリックのふたりのキーパーソンズによるリング占拠――は、前年3月の“レッスルマニア11”における両者のタイトルマッチの再戦をイメージさせた。
ショーンは2年連続で時間差式変則バトル“ロイヤルランブル”に優勝し、3月の“レッスルマニア12”のメインイベント出場権を獲得。春の祭典でのWWE世界ヘビー級選手権に駒を進めた。ビンス・マクマホンの選択は、39歳(当時)のブレット・ハートから30歳(当時)のマイケルズに傾きはじめてた。いっぽう、ブレットはひそかに全米ツアーの“サボタージュ”を計画していた。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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