“セミプロ”コスプレイヤー・yuriaが語る「意外と知られていないコスプレイヤーのディープな世界」
とはいえ“プロ”になってくると、一着10万円以上もする衣装を使うのもザラだとか。では、数多くいるコスプレイヤーのなかでも“人気”と呼べるのはどのような存在なのか?
「いろんな基準があるんですが、わかりやすいのはやっぱりツイッターのフォロワー数。5万~8万くらいある人は人気コスプレイヤーって呼んでいい存在だと思います。そうなるとイベントに呼ばれたり、個人イベントを開いてもけっこう集客できるようになるんです。コスプレが“仕事”にでき始める感じかな。なかには『コスホリック』で物品販売をして生計を立てている人もいますから」
コミケに代表されるように、近年ではコスプレを披露できるイベントも増えてきている。それとともにコスプレイヤー人口も増えているそうだが、同時に規制が厳しくなっている面もあるという。
「秋葉原も昔はコスプレして街中を歩く人がけっこういましたけど、盗撮とかの問題があったから今は『許可をとってコスプレをする』のが基本スタンスになっているんです。もし無許可で悪目立ちでもしたら、SNSで『マナーの悪いコスプレイヤーがいた』と拡散されちゃって悪いイメージが広まっちゃいますから。コスプレ自体は年々、すそ野が人がっていると思いますけど、それでもやっぱ人目を気にしつつ、さらに作品の原作者さんたちにも配慮しないといけないと思います。コスプレしながら道を塞いだりしたら、作品にもキズがついてしまうので。そこらへんは気をつけないといけない部分ですよね」
ちなみに、コスプレといえば毎年ハロウィンにはコスプレをした人が渋谷や六本木で騒ぐのが恒例行事になっている。そういった「コスプレをしてハロウィンを楽しむ」というムーブメントを、日頃から気合を入れてコスプレしているコスプレイヤーの人はどう見ているのだろうか?
「たぶん、そんなに興味がないと思いますね(笑)。一般の人がコスプレの楽しさを楽しむにはいいと思うんですけど、コスプレイヤーは自分にしか興味がないのと、撮影をしてもらって記憶(写真)に残すこと、あとコスプレをしている仲間内で楽しんだりするので、私たちのコスプレとそれは別物なんですよね」
<取材・文・撮影/日刊SPA!取材班>
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