痴漢冤罪に巻き込まれたときの対処法 もし逮捕されたらどうすればいい?
サラリーマンにとって痴漢冤罪は他人事ではない。冤罪事件の第一人者、今村核弁護士は語る。
「週末に逮捕されて、『週明けにはなんとしても出社しなければならない』との思いで、やってもいないのに自白してしまうケースもありました」
もし冤罪であるならば、取るべき選択肢は2つだという。
「逃げるか、逃げないか。本当にやっていなくて、逃げ切れる状況なら、逃げるのもやむを得ない選択肢の一つかもしれません。ただし無理に周囲の人を振り払って怪我をさせてしまったり、途中で捕まったりすれば逆効果です」
となれば、おとなしく捕まるのが現実的なのだろうか。
「『俺はやってない! 目撃者はいませんか!?』とすぐに大声でアピールし、関心を集めましょう。気が動転しているとは思いますが、痴漢冤罪は目撃証言をどれだけ集められるかが肝心。捕まってからは、会社や家族に冤罪であることを説明し、休職手続きをしたりビラ配りをして目撃者捜しをするなど協力を得ることが大切です」
自分の発言がブレないように取り調べ内容をノートにメモすることも有効だとか。そして何より重要なのが、屈しないことだという。
「長くつらい闘いになります。精神を病んで自殺未遂を繰り返した奥さんや、無罪を得たもののトラウマでコンビニにすら入れなくなった男性も見てきました。それでもやってないことはやってないと言い続けるのです」
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